イチローの美学は十分にわかる…。
「プレーを続けている間はもらう立場ではないと思う」と発言して辞退していたのだから、今回は素直に受け取るべきだと思った。
もしくは、「人生の幕を下ろした時に頂けるよう励みます」と最初から、言えば良かった…。
何より、今回の辞退により、
今後の国民栄誉賞の『栄誉』の価値をなくなってしまうことだ。
今まで、受けとった人へのリスペクトや、これからもらうべき人へのリスペクトの配慮が必要だった。
自分に対しての『人望』とは別物。
ご自身で、監督としての人望がないといった人望とは別物だと思う。
□尊敬されるが慕われない
高い目標を掲げ邁進する自分と、それを「チームプレーの欠如」と捉える周囲の選手との間の、埋められない意識の差。□どんなに成績を積み重ねようが、尊敬し仰ぎ見られることはあっても、決して慕われない。むしろ、遠巻きに陰口を叩かれ、いつの間にかチーム内で孤立していることに気がついたとき、天才の心は深く傷付いた。
□そして、ヤンキースという新たな環境でイチローが目の当たりにしたのは、アレックス・ロドリゲスやデレク・ジーターなど、自分の同世代のスター選手たちの、余裕に溢れた立ち居振る舞いだった。
□「メジャーの盟主であるヤンキースは、ファンサービスやメディアへの対応についても、常にプロであることを求める球団です。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190401-00063825-gendaibiz-base
ボブ・ディランでさえ、ノーベル平和賞を受け入れた。
そしてこれだけ喋っている…。
かつて、ジョンレノンは英国にMBE勲章を返還した時のメッセージはこれだ…。
「僕たちがMBEをもらうのを反対した多くの人々は、戦争での英雄行為により勲章を受け取っている。彼らは人を殺したことで授かった。僕らは人を殺さずに評価されたんだ。ある意味、僕にとって(勲章を)受け入れるのは偽善だった。でも、そうしておいてよかった。4年後、意思表示をするために使うことができたんだから」
同じ辞退するならば、イチローが断り続ける理由の本意を明確にしてほしかった。
□菅義偉官房長官は(2019年4月)5日午前の記者会見で、(2019年)3月に引退した前マリナーズ・イチロー氏(45=本名鈴木一朗)が国民栄誉賞の受賞を辞退すると、代理人を通じて連絡があったことを発表した。打診に対して「人生の幕を下ろした時に頂けるよう励みます」と返答があり、授与の検討を見送る。
「本人のお気持ちを尊重し、今般の現役引退に伴う検討を見送ることにした。イチロー選手は多くの方に夢や希望を与え続けてきたスーパースターであり、国民の皆さんとともに今後の活躍を楽しみにしたい」と話した。
□イチロー氏は大リーグに移籍し首位打者、盗塁王、MVPを獲得した01年、最多記録を更新し、262安打を放った04年と、2度受賞を打診されたが「プレーを続けている間はもらう立場ではないと思う」と辞退していた。今回で3度目の辞退となる。
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/201904050000325.html