液晶テレビに表示しているのは、HDMIで接続されているApple TV
映画が、そのままレンタル視聴できるが、映画の予告編を観ているだけでも、8000円くらいの元はとれた気がしているくらいにお気にいりだ。
しかし、このセットで、実際に使っているのは、テレビモニターからの音声のみで、右手のiPadで全面表示している「ツイキャス」の音声がテレビから流れている。
ツイキャスが、BGM機能として、AirPlayに早速対応したので、こんなことができるようになった。
テレビのスピーカーで、ツイキャスの音を聞いていると、ツイキャスの個人放送がなんだか、深夜のテレビ番組のように思えていくるから不思議だ。CMが入ると、新しいテレビ番組のような気さえしてくることだろう。
市井の人たちの私生活のダダ漏れのほうが、お笑い芸人のネタよりも面白いと思える。とくに深夜の女の子の独り言は、変な魔力を持っている。
これで映像がテレビから流れてくると、もうテレビという概念が変わるだろう。
Panasonicから、USTREAMの視聴できるテレビが米国で発表された。
テレビでYouTubeを見るのも当たり前になってきているが、USTREAMやツイキャスのような番組を普通にリモコンで選べるようになると、著作権がどうのこうのというよりも、いろいろ活用できたり、ツッコミを入れたりできるコンテンツのほうが、重要な意味を持ってくるように思う。
つまり、スマートテレビは、ソーシャルテレビ化していくのだ。
「いいね!」ボタンや、「ツイート」ボタンで番組を引用したり、シーンにブックマークをつけたり、ReBlogでTumblrに保存したり、blogにEmbedしたり、Read Laterで「あとで見る」的な視聴ができるようになる。知人のおすすめ番組だけを視聴するなど。
単に、消費しかできないマス的な番組に対しては、興味が失せてくるような気がしてきている。新聞社サイトがニュースのソーシャルボタンを設置することによって、結果として、「引用」を認めたように、テレビも引用に対して、避けては通れなくなる。
「スマートTV」が今年のCESでも話題となっているが、どうしても、ネットのサービスとテレビとの相性が悪い。テレビの付加機能、いやおまけとして「スマート機能」が搭載されているからだろう。
それは、UIとデバイスの関係性だ。テレビを視聴している時はできるだけ、怠惰でありたいものだ。リモコンを触るのは、番組に対して不満がある時だ。
反対にネットは、積極的なメディアで、ユーザーは何か常に働きかけたいものだ。だから、キーボードやマウスを片時も離せない。
テレビがスマート化する一方、ユーザーのマインドやデマンドは、ソーシャル化している。
常に誰かとコネクトしている感覚のほうが重要になる。自分の知人が自分のセンサーとなってくれるようなソーシャルTVという概念のほうが新しいテレビになるような気がしてきている。
その前に、テレビ側にお願いしたいのが、「入力切り替え」と「リモコン」だ。
この2つが、テレビをスマートにしていない。
地デジをみていても、BSやCSをわざわざ、切り替えなければならない。Wiiや、AppleTVも、BDレコーダーもすべて、ここで切り替えてから、さらに、それぞれ別のリモコンに持ち替えて操作している。
リモコンたちが、「テレビだよ!全員集合!」の図となる。
これからのテレビは、ユーザーが自由に 13チャンネル以降は自分で、チャンネルをアサインできるようにしたい。すると、デバイスを超えたザッピングが可能となるだろう。
RSSを読み込めるような機能も欲しいし、Twitterのタイムラインもテレビに読み込みたい。
また、テレビアプリを開発した人の無料アプリをダウンロードできるような機能も必要だろう。ユニークなテレビ視聴体験を提供してくれるだろう。
メーカーが、アプリを搭載するが、そこは開発者を無限に募れるマーケットの方が、面白いものが登場することだろう。
そのためには、あの黒くて長くて、使いづらいリモコンをなんとかすべきだろう。
ツイキャスの進化とUIにはいつも驚かされる。本当にかゆいところに手が届いていると思う。Apple TVもiPhoneやiPadの「Remote」で操作ができる。
テレビを携帯電話でタッチで操作ができるのだ。
テレビに接続しているWiiもUIがよく出来ている。こちらでも映画を視聴できるようになったり、出前を取ることができる。当然、AppleTVもレンタルビデオマシンとしても秀逸だ。
映画がいつでも視聴できるので、TSUTAYAのDISCASや、WOWOWや、SkyperfecTVと激しいアイボールの争奪戦となっている。
そして、その間も、左のMacBookAirでネットをブラウズしながら…仕事している。
リビングルームはこれで、トリプルウィンドウ、いやiPhoneを入れると、クアドラルウィンドウになっている。
それでも、やはり、メインはテレビ。いや、テレビモニターだ。
テレビは生放送を見るためのデバイスだったが、もはやテレビは、複数のデバイスからの出力装置なので、あえてテレビはHDMIモニターと考えたほうがよいだろう。
HDMIには、SONYのBDレコーダーが、「スゴ録」で何かを常に勝手に録画しており、テレビに直接つないだHDDにはフローの番組が入り、SDカードをそのまま再生してくれるDIGA そして、アナログ入力には SPIDER ZERO が一週間分の番組をすべて録画している。
多くのデバイスが、シンプルになっていくためには、本当の意味で、テレビがスマートになってもらわないと困る。
MacProの中にあるiTunesが、AppleTVとコネクトして、液晶テレビに小さなリモコンひとつで操作できるようになった。それを、また、iPhoneやiPadからも操作できる。
リモコンも自分のデバイスからできるとどれだけ楽になることだろうか…。