Amazon kindle上陸で日本はこうなる!?

Amazon kindleが到着した。

日本語が使えない、読めないのに…と思いつつも、

新しい未来の姿のデバイスが、3万円ほどで手に入れられるのは得難い。海外旅行に行ったと思えばいい。最近は激安で3万円あれば韓国5日間もいけてしまうご時世だ。
さて、到着してからというものも、すっかりとこの新しいデバイス、いや新しいサービス形態に魅せられてしまった。まだ到着してから100時間も経っていないが…。
まずは、中学生の頃に戻ったつもりで、英語とだけに向き合う時間が圧倒的に増えてきた。

【1】Amazon kindleは英英辞典と思え!

インターネットだと、ついつい翻訳とかに頼ってしまうのだが、このAmazon
Kindleには、TheNewOxfordAmericanDictionalyしか搭載されていない。つまり、英英辞典だ。
やたらと、one’s Something
が登場して???となりがちだが、それらは、「ほにゃららは…」でと、読み飛ばしながら、言葉の雰囲気で理解する。簡単な言葉を英英辞典で検索すると、さらにわからなくなるので、最低限の語彙は理解しておくことが必要だ。

しかし、そのわからない単語をさらに、単語でしつこく、ジャンプする機能で追いかけていくと、日本語ではなんというのかはわからないけれども、なんとなくのニュアンスがわかるようになってくるではないか!
そうか、まずは、kindleはローカルで使える、ちょっぴり大判の英英専用辞典だと思えばいい。これだけで、2万円の価値はあるだろう。
そして毎日英文解釈の問題が表示されている受験生用の端末かもしれない。

【2】Amazon kindleは、最新の「見せびらかし」メディアだ。

電車に乗り通勤する時には、左手につり革、右手にはiPhoneはもう常識。最近ではたくさん見かけるようになった。
しかし、まだ今のところ、右手にAmazon Kindleな人を東海道線では見かけたことがない。

やはり新製品発売直後の、「みせびらかしの儀」ほど、楽しいものはない。しかし、認知度が低いせいか、あまり関心はないようだ。
しかし、確実に外国人は、興味シンシン。やはり、えさに釣られて、「エクスキューズミー?」としかけにハマる外国人が登場。

がんばって、NewYorktTimesを読んでいた甲斐があった。そのときは、TheMainichiDailyNewsであったが…。
そこから、kindleのプレゼンを始める。だいたい聞かれることはこんな事。

「How much does it cost?」「いっつばうと、300ダラー」
「How do you buy a book?」「アマゾンドッコム、びあ、ふろま、AT&T3Gワイヤレス うぃずまいジャパニーズクレジットカード」
「How much is Book? 」「オールモスト オールブック もあざん50%オフ びぅといーん 30%オフ ざん プリンテッドブック
あいらいきーっ(と)」
「Easy to read?」 「のんぷろぶれむ じす インターフェイス そーないす! あい、きゃん りーど ニューズペイパー あんど
フェイマス アメリカンマガジン とぅー!」

それで、手渡しあげて、「じすボタンいず NextPageボタン、じすボタンいず NextPageボタンとぅー、じすボタンいず
PrevPageボタン」と説明する。
そして、ここからでもすぐに本が買える。しかも60秒で!
しばらく触る外国人の顔にありありと、物欲があふれてくる。そりゃそうだ、日本で洋書を購入している外国人ならば、kindleは生活必需品となるだろう。

おもわず、自分のアフィリエイトができる名刺を作っておけばと思ってしまった。むしろ、その場で購入申し込みできるようなモバイルでのお友達紹介キャンペーンサイトをAmazon.comはすぐに作るべきだろう。

ただ、日本ではひとつの本を購入するたびに一冊あたり1.99ドル、チャージされてしまう。ウイスパーネットは、1メガあたり99セント。これは通信料金無料とはいえない法外な手数料だと思う。日本の回線をAT&Tが借りている通信費用がそのままチャージされているような気がする。
最初のアーリーアダプターは、販売促進効果でもあるので、1年間は通信量のチャージなどするべきではない。

【3】ポメラもびっくりの長時間バッテリー

10月22日(木)初日に充電しながら、使ってから、一度も補充電なしで稼働!このバッテリーの持ちには驚く。まさにポメラと勝負させたくなってしまうほどだ。
あれから、ずっと英語漬けの日々だ。おすすめは、やはりTheMainichiDailyNews
14日間の無料試用期間中だが、これは購入してしまいそう。なによりも、日本のニュースで起きていることだから、難しい言葉もなんとなく理解できるのがうれしい。また、英語ではこうなるのかというのがわかる。

もちろん、iPhoneでも英語の新聞を「無料」で読んだりできるのだが、このA4サイズのブラウザ感は、目にやさしい。老眼のきざしが見えている人には、iPhoneの文字、しかも英語を長時間は、とてもきついものがある。
何よりも、英語の勉強だと思えばいい。英英辞典に2万円。そして英語の教材費として1万円。それで3万円と思えばそれほど高いものではない。
しかも、この長時間のバッテリーは見事だ。
さらに、ランダムでモノクロではありながら、歴史的な文豪のイラストが、電子インク?の特性でずっと、表示されている。液晶とちがって、触っても大丈夫。一度、がたっと落としてしまったが、表示部分は丈夫で問題なし。これはいいぞ。文字専用だからモノクロでもまったく問題がない。

【4】炎天下のアウトドアでもまったく問題なし!!!

これが一番驚くべきことだったが、炎天下の海辺でも、文字がしっかりと読める。こんなディスプレイのパソコンがほしいくらいだ。
乱反射することもなく。もっというならば、日本用には、完全防水、完全防湿、完全防温度型があると、日本人がお風呂にゆったりつかりながら、半身浴しながらkindleで読書するということも考えられるだろう。

【5】本よりも、新聞や雑誌のほうが日本では売れるだろう。

iPhone で中吊り広告を見ていると、ついつい雑誌を購入したくなる。kindleで、モノクロではあるが、印刷物の半額であれば、購入したいと思う。何よりも、電車の中吊り広告を見た瞬間に購入できるなんてことができるのは理想だろう。読み終わった本の捨て場所にも困らない。雑誌や新聞は、読んだ後の資源ゴミ化への責任もつきまとうからだ。また、日本語の文字表示や辞書搭載はそれほど難しくはないが、問題は雑誌や新聞、書籍の権利関係であろう。またガラパゴス独自の再販制度や、取り次ぎ問題。そして、新聞配達店のチラシ広告に押し紙による広告費のだまし取りなど。それらの条件を念頭においても、このAmazon
 Kindleの黒船に対しては、版元が、開国しても損はないような気がしている。
日本の場合、いろんなコンテンツビジネスと経済圏にすぐにインパクトがあると考えられるからだ。

【6】書店、取次、新聞配達店、広告代理店、テレビのビジネスモデルが変わる。

kindleで日本の出版物が日本語で、読めたとしたら…。いや、あと2年でこれは絶対に実現する。

筋書きはこうだ…。

kindle上陸で市場調査が完成し、本国アメリカよりも、購買意欲が高いことがわかる。
3万円を切る価格ならばソニーのPS3でも売れる国なのだ日本は

2010年1月にアップルの「タブレットMac
”iTab”」が発売。呉越同舟を抜け出した中小大手出版社の雑誌および、大手、地方新聞がiTunese経由で購入できる。試験的という条件ではあるが大手も参入する。顧客の反応は上々というかウナギ登りで上昇中。

同月、Amazon kindleの日本語版も登場。 2010年翌2月、ソニー&Googleのオープン戦略端末とサービスが登場。 電子出版市場が開花する。
また、広告挿入事業社が登場し、メディアレップ事業なども発達する。電子出版広告局の売り上げがたち始める。

月額課金の有料顧客向けのプロモーションがバーチカルな異業種に展開していく。

紙代、印刷、輸送、配達 などのコストをかけて流通させるよりも、電子出版のほうがおいしいことに業界が目覚め始める。

2010年、夏、カラー版デバイスが各社から世界で発売。

アマゾン陣営、アップル陣営、グーグル陣営、そして、周回遅れでマイクロソフトが参入する。
それと同時にテレビの薄型大型モニターにHDMI表示できる本や新聞も登場。
リモコンでページをめくる。テレビが新聞となる。朝食はテレビで新聞を見ながらというスタイルが定着する?BGM音楽も標準装備。

新聞や書店で販売されている量は、若干減るモノの、今まで失っていた客層が、新聞や雑誌、書籍を購読するようになった。

雑誌の出版ベース、広告が回復。PCやテレビ、ウェブなどとの複合化したコンテンツビジネスが回復する。
新聞の地域折り込み広告も各デバイス向けへターゲティング型広告として挿入可能。直接、クーポンなどで消費履歴にもとづいた地域密着型マーケティングに
というように、4日間、kindleを触るうちに、果てしない妄想は広がるばかりだ…。

来年の電子出版市場のブームに備えて、今から、準備しておいて決して損はないだろう。