AppleのCEOがゲイを発表するとさらに株価があがるという方程式

ゲイ差別撤廃を訴えるAppleのデモ

Apple CEOのティム・クックが、ゲイということを公に発表した。
株主としては、何をとんでもないことをすんねん!と思うのと同時にこれがどう株価に影響するのかが気になった。

ティム・クックが、「私は同性愛者であることを誇りに思っており、同性愛であることは神が私に与えた素晴らしい贈り物の1つだと考えている」。
このMessageは、新宿2丁目の人が話していることではなく、時価総額世界ナンバー1の企業トップの言葉だからとてつもなく重い!

ビジネスウィークの掲載が、October 30, 2014 一時は株価がさがったもののさらに向上しているのだ。

ティム・クックが、
なぜ? この、2015年 第一四半期(9-12月)の最大の売上が望めるこの時期にこの発表をおこなったかだ。

株価向上の理由を、ブルームバーグは、人財の獲得に好影響とコメントを残している。

アップルは世界で最も価値のあるブランドだ。米国で最も同性愛に優しい都市の1つからほど近い場所に本社を構えるハイテク企業が、同性愛に対する理解の先頭に立つことは驚きではないかもしれない。ただそれでも、株式時価総額6250億ドル(約68兆円)超の企業が一歩踏み出したことは非常に目を引く。

シリコンバレーは女性が少ないことは顕著であるものの、多くの点で、実力主義の価値感を理解している場所だ。そこでは1人の才能あるエンジニアや研究者は、大勢の平凡な人と同じだけの価値がある。天才的数学者でコンピューターサイエンスの父とされるアラン・チューリングは1952年に同性愛の罪で逮捕され2年後に死去したが、もしチューリングのような人材を採用できれば、その企業はライバルに大きな差をつけられるだろう。

同性愛に対する理解を深めることのメリットは、あらゆる業界に広がる。映画産業やスポーツ界などで進んだ同性愛者受け入れへの道が、クック氏の公表によって企業でも切り開かれるかもしれない。同性愛の幹部や従業員が安心感を持って働ける企業は、ライバルに対する競争優位性を持つはずだ。了見の狭いライバル企業には、敗者への道しか残らないだろう。
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPKBN0IK0EF20141031?symbol=AAPL.O

つまり、マイノリティに理解を示す、企業像という構図が伝搬されたことになるわけだ。
保守的なユーザーや企業にとっては、想像を絶する発表だが、革新性や進化する企業イメージにとって、「ゲイ」というのは、これからの一種のイメージ戦略なのかもしれない。

それと、同時に、スティーブ・ジョブズと比較されている企業から、ティム・クック氏が、卒業するはじめての自分で舵取りを宣言した行動のようにも見える。

そう、アップルはすでに、スティーブ・ジョブズの時代から、変わったことを再認識しなければならない。
しかし、企業のミッション・ステートメントが変わらなければ、山の登り方に多様性が出たという判断ができるだろう。

注目は、クリスマス商戦が終わった、2015年の第二四半期でApple WATCHでどのようにテクノロジー企業のAppleが、総合文化ブランドのAppleになりきれるかにかかっている。

現在のAppleの株価は108ドルをつけ過去最高値でもある

Tim Cookのtwitterには、10/27以降、まだ何もコメントがない。
https://twitter.com/tim_cook

http://www.businessweek.com/articles/2014-10-30/tim-cook-im-proud-to-be-gay

http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/30/tim-cook-gay_n_6079632.html