アディダスなきデサント。海外事業で2015年度は純利益が76億円

http://www.descente.co.jp/
看板商品がライセンス契約切れと同時に育てた市場に乗り込まれる。これは常にライセンスビジネスでおきること。
山陽商会が育てた日本のバーバリーも同様だ。
http://toyokeizai.net/articles/-/79408

むしろ、デサントのように自社ブランドを各国にあわせて自由に展開したほうが遠回りのように見えて一番近道だったのかもしれない。
自社ブランドならば、ライセンス商品のようなエリアによる制限もない。ロゴマーク使用だけのライセンス商品ならば、アシックスのように製品力で話題になったほうが良いだろう。
スポーツブランドは、企業のイメージよりも、原点回帰で製品のパフォーマンスに戻っているからだ。

アディダスなきデサント、16年越しの復活劇
旗艦ブランドの穴をどうやって埋めたのか

スポーツ用品大手のデサントが好調だ。2015年度は純利益が76億円と、3期連続で過去最高を更新する見通し。牽引役となっているのが、売上高の5割強を稼ぐまで成長した海外事業だ。

2期前の2013年度、売上高が16年ぶりに1000億円を超えた。売上高が1000億円を割り込んだ1998年度といえば、28年続いたアディダスとの国内販売に関するライセンスが終了した年。当時の売上高の4割を占めていたアディダスが抜けた穴は、極めて大きかった。
http://toyokeizai.net/articles/-/98852

日本のアパレルを捨て、直営化する欧米ブランド

日本のアパレルとライセンス契約を解消し、自前での運営に走る欧米ブランドは後を絶たない。

最たる例は1998年にデサントとのライセンス契約を打ち切った「アディダス」だ。当時のデサントは売り上げの4割強、営業利益の半分近くをアディダス商品が占めていいたが、28年続いた契約が突然解消され、01年からの3期連続営業赤字の引き金となった。

また「アニエスベー」は93年から続いたサザビーリーグとの契約を05年に中途解消。「ラルフローレン」もオンワード樫山との契約を07年に終了した。その後、両ブランドとも自ら日本で事業を始めている。
http://toyokeizai.net/articles/-/7815