120人が属するfacebookのオープンなAI研究チーム「Facebook AI Research(FAIR)」
facebookはAIを捨てたわけではなく、「M」だけを捨てたのですね。
AIなくしてはありえないアルゴリズムで、みたいものだけを見せるように努力する。そのうち、気分を害するようなコメントは表示しないみたいなことになりそうで恐い。
いろんな、多様性があるのが普通なのに、居心地の良いユートピアのような世界だけで満たそうとしているとすると、むしろそれはディストピア。
Facebook、AIアシスタント「M」の提供を終了へ
FacebookがバーチャルアシスタントチャットボットであるMの提供を終了する。Mは人間の契約スタッフと人工知能(AI)ソフトウェアを併用して、Facebookの「Messenger」アプリ内でユーザーの質問に答えたり、タスクを実行したりする。
Mボットは2015年8月に最初に発表され、今もベータ段階にある。同社は米国時間2018年1月19日をもってMの提供を終了することを(2018年1月)8日に発表した。
https://japan.cnet.com/article/35112852/
facebookの2つのAI活用
❏Facebookでは安全なコミュニティーを維持するためにAIを活用しています。まずはコンテンツ・フィルタリング。例えば、Facebookには1日10億回の写真の投稿がありますが、これらにポルノや犯罪、暴力に関する写真が含まれていないかを随時チェックしています。また、自殺をにおわせるような投稿、フェイクニュースなどのチェックにもAIが登場します。
❏2つめは、コンテンツの選定です。Facebookのコンテンツは多すぎますからね。各ユーザーのニュースフィードに何を表示するかをランキングして表示するわけです。
❏例えば、猫が好きな人のニュースフィードには猫を表示しますし、赤ちゃんの写真はもう見飽きたよという人には赤ちゃんの写真は表示しません。こうした機能を発揮するには、その写真の内容をよりよく理解する必要があります。そのためにAIを使っています。
AIの研究者集団「Facebook AI Research(FAIR)」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/030800018/122600442/
facebookのWikipediaのAI活用
今、開発しているのがWikipediaの全記事を読み込んだAIです。このAIに何か質問すると、Wikipediaから関連する複数の記事を参照し、その情報を統合して答えを導き出すということもしています。
ただ、FAIRではアプリ開発までは考えていません。こうした研究の中で、十分な機能が得られれば、それを誰かがサービスとして活用するかもしれませんが。
それ以外にもたくさんのオープンソースを公開しています。例えば、「ファストテキスト」というものはテキストを理解して分類する機能で、世界5万以上のデベロッパーで使用されています。ウェブサイトのコメントのフィルタリングやスパムの排除などに使われています。これは、現在、Facebookに導入されているコンテンツ・フィルタリングの機能と非常に似ています。
AIの研究者集団「Facebook AI Research(FAIR)」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/030800018/122600442/
Facebook AI Research(FAIR)とApplied Machine Learning(AML)の違い
Facebookには、Applied Machine Learning(AML)、「適応する機械学習」のチームもあって、ここはFAIRよりももっと大きなチームです。彼らは、Facebookの本番環境に技術を実装するチームです。一方で、FAIRは純粋に研究をするためのチーム。チームとして「こういう分野を研究しよう」といった方針などは一切なく、研究者が必要だと思うこと、研究したいと思うことを研究しています。
だから、FAIRの研究で得られた知見や技術は、Facebookが将来的に使うかも知れないし、使わないかもしれません。また、オープンな情報ですから、ほかの企業が使う可能性もありますね。
AIの研究者集団「Facebook AI Research(FAIR)」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/030800018/122600442/