【映画】「フィッシュ・タンク」の家庭環境は親の責任だ

ケイティ・ジャービス演じる15歳の、ミアが切なすぎる。
母親の彼氏役にマイケル・ファスベンダー 「シェイム」や「プロメテウス」のディビッド役など、違和感のある役をやらせると抜群な人だ。

育児放棄な母親に育てられ、愛情のない家庭に育つミア。スラムではないが、労動者階級の団地が舞台。

ある朝、ミアがファスベンダーと鉢合わする。そのうち、ミアはだんだん、母親の彼氏の優しさにひかれていく。それは父性としてではなく、異性としてである。母親と彼氏の情事を目撃し、嫉妬心を感じている。
ある夜、酔ったファスベンダーとミアは二人でリビングにいる。その夜2人は出来てしまう。

翌日、ファスベンダーは突如いなくなり、ミアはファスベンダーの自宅を探し当て、自宅に侵入する。そこで、ファスベンダーの娘と奥さんの姿のビデオを目撃する。

ここまでは、ちょっと異常だけれどもありえなくなはない。

ここからミアが、ファスベンダーの娘を誘拐するのだ…。泣きじゃくる娘。ふりほどいた瞬間、川へその娘は落ちてしまう。

家庭で愛情一杯の生活も、オトコの気まぐれ一つで大きく変わってしまう。さらに母と娘に手を出してしまったオトコ。家庭も守りたい…。
そりゃ、ファスベンダーさん、あんたうまく行かんわ…。

キューブリックの「ロリータ」の逆バージョンでもあり、マイケル・ダグラスの「危険な情事」でもあり、ミアには「ドラゴンタトゥーの女」の生き方を感じる。

「フィッシュ・タンク」の家庭環境は親の責任だ。妻子ある男性との不倫でしかも自分の娘とも…。そりゃグレますよ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/フィッシュ・タンク
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/102568/