外食産業は市場規模23兆円で停滞中
外食産業は、中食市場(コンビニなどによる弁当・惣社の持ち帰り)の伸びや、デフレ全体の中、伸び悩んでいる。現在までの外食産業は、常に内食市場(家庭での食市場)と相関関係であった。しかし、1998年の77.9兆円をピークに食料支出市場全体が減少していることを表している。中食市場が伸びる中、2012年の食料支出は64.6兆円。なんと14年間で13兆円もシュリンクしているのだ。
筆者は外食産業のひとつの打開策として「飲食定期券」ビジネスはありだと考えている。「飲食定期券」があれば、内食部分と中食部分がファストフード店やファミリーレストランに流れる可能性を秘めているからだ。飲食定期券+単品アルファのトッピング型商材があれば、新たな売上も見込める。何よりも来店機会を定例化させることによるメリットは多大だ。そして、その来店機会を他のサービスとの連携化をはかることによっての広告媒体としての価値も生むことだろう。
例えばバーガーキングに毎日通いながら、ドーナツ定期券やカフェの定期券などを知ることも可能だ。定期券を提示すれば提携サービスを受けることが出来たりなどの連携オプションも考えられるのだ。また特定企業のスーパーでのクーポン配布なども可能となる。そこには、外食産業の顧客属性を共有するというビジネスの派生が期待できるのだ。そこにはバドワイザーやペプシにクラフトにケロッグまで関わるのかも知れない。