ソフトバンクx中国滴滴、配車アプリGrabに600億円出資 中国滴滴、中国ウーバーを3.5兆円で買収

アジアで爆発的に配車アプリが普及しているのは、日本が白タク規制で何もできない間に、タクシー業界に変革を興すだけでなく、日常的な足回りから、相乗りという意味でも活用され、社会的交通機関の意味あいが増えているからだ。
また、人口増と慢性的な交通渋滞で、クルマそのものの活用方法が「所有」から「シェア」で十分という発想に変革している。

「配車アプリ」は単なる「アプリ」を超えて、自動車業界そのもののプラットフォームになろうとしている。B2Bで輸送の「配車アプリ」や「入札アプリ」にいたるまで。今後の「自動運転車」を効率化できる。

❏2016年8月1日、中国のタクシー配車アプリ、ディディ・チューシン(滴滴出行)がウーバーの中国事業を350億ドル(約3兆5,000億円)で買収したことは、アジア圏のライドシェア業界にドミノ効果をもたらしそうだ。

❏ディディ・チューシンは昨年2015年、東南アジア6ヶ国でライドシェアを展開するGrab(グラブ)に3億5,000万ドル(350億円)を出資した。

❏8月3日、ブルームバーグが伝えたところによると、ディディはさらにソフトバンクと組んで、Grabに6億ドル(約600億円)以上を追加投資する準備を進めている。今回の出資は8月中旬には完了する予定。

❏Grabの総資金調達額は10億ドルを突破することになる。
❏Grabの企業価値は15億ドル以上マレーシアやタイ、シンガポール、ベトナムの30都市に展開するGrabの企業価値は、CBインサイトによると2014年時点で15億ドルだった。
❏今回の資金調達にあたっての同社の企業価値は明かされていない。ディディ・チューシンは昨年、インドのOla(オラ)にも3000万ドル(約30億円)を出資した。
❏中国でディディ・チューシンとシェア争いに敗北したウーバーは、アジアの他の重要マーケットでも、中国の二の舞にならないとは限らない。

❏eBayやアマゾン、ヤフー、グーグルといった米企業も中国で現地企業に撃破されており、ウーバーも同じ道をたどっているかのように見える。

❏ディディにはテンセント(騰訊)、ソフトバンクなど多くの企業が出資しており、アップルも5月に10億ドル(約1,010億円)を出資している。

情報源: ソフトバンクx中国滴滴、配車アプリGrabに600億円出資 (Forbes JAPAN) – Yahoo!ニュース