日本人は、「お客様は神様です」という『三波春夫症候群』から抜け出さないといけない。

東京五輪音頭
https://www.youtube.com/watch?v=3_3pQf4Gewo
https://ja.wikipedia.org/wiki/三波春夫

日本人は、「お客様は神様です」という『三波春夫症候群』から抜け出さないといけない。

「お客様は神様です」について

三波春夫といえば『お客様は神様です』というフレーズがすぐに思い浮かぶ方が少なくないようです。印象強くご記憶頂いていることを有り難く存じます。
ですが、このフレーズについては、三波本人の真意とは違う意味に捉えられたり使われたりしていることが多くございますので、ここにちょっとお伝えさせて頂きます。

三波春夫にとっての「お客様」とは、聴衆・オーディエンスのことです。客席にいらっしゃるお客様とステージに立つ演者、という形の中から生まれたフレーズなのです。
三波が言う「お客様」は、商店や飲食店などのお客様のことではないのですし、また、営業先のクライアントのことでもありません。

『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです』
http://www.minamiharuo.jp/profile/index2.html

お金を払うお客様が偉いという感覚。これがすべておかしくさせる。サービスの提供者とサービスを享受する関係が価格で均衡した時に、受供が成立する。 あくまでもイーブンの関係である。

いつしか、日本人はあたかも「神様のように」振る舞い出したから手に負えない。
あなたは、『三波春夫症候群』なのだ。

マレーシアに来て、愛想が悪いのは…。きっとあなたの愛想が悪いからだ。そんなしかめっ面で、相手はニコニコしない。日本だけだ。しかめっ面でも、ニコニコしてくれるのは…。

日本は愛想の悪い人にも、お客様は神様なので、愛想よくしすぎて、甘やかしてしまったのだ。

そして、我々は客である時に、愛想を忘れてしまった。多いに反省すべき点である。

すべて「アッラーのなすがままに…(インシャラー)」の国では、お客様はまったく神様ではないことを理解しておかなければならない。

また、本来の「お客様は神様です」は、本来、神の前で自分を律する言葉