世界5位 ハインツとクラフトの合併(売上280億ドル2.8兆円)、バークシャー・ハザウェイ ウォーレン・バフェットと3Gホルヘ・パウロ・レマンの野望

http://www.nytimes.com/video/business/

米食品大手のHJハインツとクラフトフーズ・グループは25日、合併することで合意したと発表した。
売上高は約280億ドル(約3兆3400億円)となり、食品・飲料業界で北米3位、世界5位の巨大メーカーが誕生する。ハインツはケチャップ、クラフトはチーズや加工食品で知られ、合併で世界市場でのシェア(占有率)拡大を目指す。

新社名は「クラフト・ハインツ」で、2015年後半に合併を完了する見通しだ。ハインツの株主が新会社の株式の51%を、クラフトの株主が49%を保有する。ハインツは、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイと投資ファンド3Gキャピタルが2013年に232億ドル(2.3兆円)で買収、経営の効率化を進めてきた。合併で、17年末までに15億ドル(1500億円)の費用削減を見込む。
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150326-OYT1T50082.html

❏HJハインツ(非公開)とクラフト・フーズ(ティッカーシンボル:KRFT)が合併することになりました。新会社はザ・クラフト・ハインツ・カンパニーという名称になります。
新会社は売上高280億ドル、全米第3位、世界第5位の食品会社になります。

3Gキャピタルとバークシャー・ハサウェイは今回の合併に際して、100億ドル(1兆円)の追加投資を行い、その100億ドルは、右から左に特別配当として株主に支払われます。この特別配当はクラフト・フーズの株主にとって+27%の利益を意味します。クラフト・フーズの既存株主は、自分の持ち株をテンダーする必要はありません。上場は維持されるので、継続して新会社、ザ・クラフト・ハインツ・カンパニーの株主で居続けることが出来ます。

❏つまり新生ザ・クラフト・ハインツ・カンパニーは今後もM&Aをする余裕があるということです。
http://markethack.net/archives/51960035.html

米食品業界が、ゼロベースド・バジェッティングzero-based budgeting で揺れている。
3Gキャピタルのは、ホルヘ・パウロ・レマン氏は、ゼロからの経費を考えることを食品メーカーに強要することで有名。

❏3Gのレマン氏の野望は、米食品大手キャンベル・スープ(約140億ドル1.4兆円規模)、や米飲料・食品大手のペプシコ(時価総額1400億ドル14兆円)やクラフトフーズ(現モンデリーズ・インターナショナル560億ドル※5.6兆円)、ケロッグ(220億ドル※2.2兆円)にまで及ぶ。また、ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(バドワイザーなどの親会社1930億ドル※19.3兆円の株主でもあり)との提携後の買収など

❏非公開のハインツが公開企業のクラフトを買収し、非公開のまま公開企業の新会社というスキームがとてもユニーク

❏伝統的な大手食品会社は人件費を削減しても、売上は変わらず、利益が確保できる。株主たちは満足ということで、大手食品メーカーの人財の口減らしによるゼロ・ベースド・バジェッティングで揺れている。

❏これは日本の食品大企業にも言えることである、この潮流は必ず、世界の食品グループの再編に巻き込まれる。自衛手段を考えるかさらなるイノベーションを目指すかのどちらかだ。もちろん、答えは、後者しかない。

ハインツ 売上100.9億ドル1兆円 利益 7億ドル700億円 2万4,500人

クラフト 売上182億ドル1.8兆円 利益10億ドル1,000億円 2万2,100人

世界食品企業



http://www.sbbit.jp/article/cont1/29403

【1】ネスレ 879億スイスフラン 879億ドル(8.79兆円)
ネスカフェ、マギー、キットカット、ミロ、ピュリナ、サンペレグリノ、

【2】ペプシコ 570億ドル(5.7兆円)2010年
ペプシ、フリトレー、ゲーターレード、クエーカーオーツ、トロピカーナ

【3】モンデリーズ372億ドル(3.7兆円) 2007年
ナビスコ リッツ クロレッツ リカルデント オレオ キャドバリー ホールズ ストライド メントス ミルカ

【4】ブラジル JBS 287億ドル(2.8兆円) 2009年

【5】クラフトハインズ 280億ドル2.8兆円
ハインツ100億ドル1兆円 + クラフト180億ドル1.8兆円
クラフト オスカーマイヤー ハインツ オレアイダ

ザ・コカ・コーラ・カンパニー240億ドル 2.4兆円