アメリカのみならず、カナダ議会も銃撃された。
日本も遠い未来でなく、憲法が変わると同様に標的にされてもおかしくはない。
基本的に、西側の文化価値判断で考えていていてもこの自爆テロ型の戦略には立ち向かうことができない。
また、世界に18億人もいる「イスラム教」と「イスラム過激派(ジハード”聖戦”)」を同一に扱うこともイスラムの思想そのものをメディアがミスリードしている。
また、スンニ派(預言者を議論によって選ぶ=血統による世襲にこだわらない)とシーア派(預言者は血統主義)という違いもあまり理解されていない。
また、ジハードもクルアーン(コーラン)の解釈によって意味がちがう。ジハードに対しては、イスラム教徒を苦しめてはいないというクルアーンの広義の解釈を理解することが必要だ。
「イスラム教徒を苦しめ、困難に陥れようとする者に対して」ジハード(戦いの意味でのジハード)は合法である。
しかし、突然応戦するのではなく、まず話し合いで決着がつくのであれば、それが最善。そして戦う場合も「攻撃をし続ける人間のみ」が応戦対象で、途中で相手が攻撃をやめるのならば、それ以上は戦ってはいけない。
クルアーン 第2章バカラ章193節「騒擾がすっかりなくなる時まで。宗教が全くアッラーの(宗教)ただ一条になる時まで、彼等(メッカの多神教徒)を相手に戦いぬけ」
「彼らに対して戦え。迫害がなくなって、宗教がアッラーのために皆が奉仕するようになるまで。だがもし、彼らが戦いをやめたならば、悪を行う者以外に対し、敵意を持つべきではない」(バカラ章193節)
むしろ、ジハードによる「フーリー」を信じている彼らに、それを信じていることが無意味と理解させるべきだろう。
そもそもフーリーとは…
『クルアーン』第56章10節から24節「フーリー」を信じているからこそ、宗教的従属と肉体的煩悩の双方が満たされるので自爆テロは無くならない。
「殉教すれば天国で72人の処女と○○○ができる」
厳格に、生理的欲求を封じ込めている抑圧と、ジハードでフーリーの世界へ行けるという矛盾が彼らから死への恐怖を取り除いているという。
「君は、フーリーもない世界へなぜ行くのか!」とアラビア語で、呼びかけたほうが早いはずだ。
「なぜ、あなたはフーリーのない世界へ行くのですか?」
لماذا ، أنت ، لا تذهب إلى
العالم ولا هولي ؟
ジョディフォスター主演の映画「ブレイブワン」のワンシーンて、「フーリー」についてのシーン
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— 神田敏晶 Toshi kanda (@knnkanda) December 28, 2015
イスラムの国にはいれば、イスラムの教えに従う。
そんなに、イスラム教はお祈りの回数が多いだけで、怪しいものではない。
当然、自分の国の宗教を悪く言われて喜ぶ国民もいない。
イスラム教(モスリム)を知らない人がモスリムを語るなかれ。
ヨルダン・アンマン 2004年
イラク・バグダッド 2004年