一ヶ月以内の震災義援金の分配にとても感謝したい気持ちでいっぱいだ。
今週にも各自治体に届き、来週には被災者の手に渡り始めることと思う。
しかしだ…。
1次配分額を、死亡者・行方不明者1人当たりと、住宅が全壊した1世帯当たり、いずれも20万円となったそうだが、少なすぎではないか?これでは葬儀費用にもならない…。全壊の家屋では撤去費用にしかならない。そんなちっぽけな配布では誰の気持ちも救えない。こんな時だからこそ、まとまった金額を手渡すべきなのだ。
現在確認できている57億円のうち、約7億5千万円(13%)としか、配分されない。これを80%分配すると、123万円の義援金となる。義援金は「お見舞金」としてさっさと配分されるべきだ。ちまちまと薄く長く分配するよりも、まとめて分配してさしあげたほうが、今後の展望にもつながるはずだ。義援金は補償とはまったく意味が違う。寄付をした人も1日も早く被災者の手元に届くことを願っていることだろう。
公正、公平を優先にすればするほど、ますます調査に時間と手間がかかり、せっかくの義捐金の意味を損ねてしまう。
義援金配分委員会の皆様へ
東日本大震災では、最終的に3.4倍の義援金を配布している(35万円→120万円)。いますぐにでも、寄付額の8割〜9割を被災者に届けてほしい。13%では何もできない…。
寄付された方へ
寄付された方は、寄付して終わりでなく、寄付の行方に、もっと意見してよいと思う。
日本赤十字社もそんな声をヒアリングできる機能をウェブサイトに設置すべきだろう。
寄付をただ募るだけではなく…。どのように使ってほしいかの意図も寄付と同様にヒアリングすべきだ。
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/28/
http://www.jrc.or.jp/contribute/
http://www.jrc.or.jp/contribute/pdf/gienkin_flow.pdf
❏熊本県で2度の最大震度7を記録した一連の地震で、県は2日(2016/05/02)、寄せられた義援金が57億円余りになったと公表した。
❏第1回義援金配分委員会で、1次配分額を、死亡者・行方不明者1人当たりと、住宅が全壊した1世帯当たり、いずれも20万円とすることを決めた。
❏6日にも被災市町村に振り込む。県によると、義援金は県に直接寄せられた分と、日本赤十字社と共同募金会に寄せられた分を合わせて計約57億3千万円。
❏義援金は、県、日赤県支部、県共同募金会の各幹部でつくる配分委が、被害に応じて市町村ごとの配分額を決める。熊本市などで住宅被害の調査が終わっていないことなどから、とりあえず総額の13%にあたる約7億5千万円を1次配分金とした。
❏配分委はまた、重傷者に2万円、住宅半壊の世帯に10万円を配分することも決めた。
❏災害関連死の疑いについては、正式に関連死と認められれば対象になる。送金先の被災25市町村のうち、益城町が約2億円で最多。義援金は今後も増える見通しで、改めて配分額を決める。
❏宮城県によると、2011年の東日本大震災で寄せられた義援金の1次配分額は同県で死者・行方不明者1人当たり35万円だった。その後、義援金も増えて金額が上積みされ、現在は1人当たり120万円になっているという。
❏阿蘇地域で23人が死亡、2人が行方不明となった2012年7月の九州北部豪雨では約4億2千万円の義援金が寄せられ、最終的な配分額は死者・行方不明者と住宅全壊がいずれも44万6600円だった。(奥正光)