もんじゅ1兆円のサンクコスト、22年で250日間、1日の日当40億円、 維持に年200億円、1日5,500万円!

もんじゅ1兆円のサンクコスト、22年で250日間、1日の日当40億円、 維持に年200億円、1日5,500万円!

https://ja.wikipedia.org/wiki/もんじゅ

原子力発電のサンクコスト

埋没費用(サンクコスト)」とは、すでに費やしてしまった費用のこと。会計上では、これを常にマイナスとして勘定するので、ついついこの赤字を減らす為に事業を継続してしまう傾向にある。ファイナンスにおいても、損切りできない理由として、サンクコストの概念がある。
しかし、反対に「機会費用(オポチュニティコスト)」として考えると、サンクコストのおかげで、新しくスイッチしていたら得られたである利益をうしなっている機会費用が発生している。

原発問題は常にサンクコストばかりがとりあげられるが、停止した場合、廃炉にした場合などの、スイッチにおける機会費用を計算していないことが一番の問題なのである。失敗した場合の機会費用を算出した上で判断すべきだった。

22年で250日間しか稼働せず、1兆2千億円。廃炉される「もんじゅ」驚きの数字
❏建設費は約5900億円。もんじゅの出力は28万キロワットだが、一般的な原子力発電所(出力100万キロワット)の建設費の約2倍
❏巨額の建設費がかかったのに、この22年間で稼働したのはわずか250日だ。
❏1年間(2016年度予算)で見ると、「維持管理及び安全対策に要する経費」が185億円。そのほか人件費に29億円、固定資産税に12億円かかっている。
❏廃炉費用3000億円 日本原子力研究開発機構が2012年に試算した廃炉費用は、3千億円。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160921-00010000-bfj-soci


❏運営する日本原子力研究開発機構によると、もんじゅの事業費(予算)は2016年度までの累計で1兆410億円(建設費5886億円、運転・維持費4524億円)。いまは運転もしていないのに、毎年200億円前後の維持費がかかっている。

❏見直し機運はあった。民主党政権時代の11年11月の「政策仕分け」で、予算編成に関わる財務省の担当主計官が言い放った。「1兆円以上を投じながら何の成果もない。この費用対効果を国民に説明できるのでしょうか」。結果は「存続の是非を含めて見直し」とされた。野田佳彦政権は12年9月の「革新的エネルギー・環境戦略」づくりで「廃炉」を探った。

❏だが、福井県など地元の反発もあり、実際にまとまった戦略では「研究」のため当面残す方針になった。もんじゅが地元を潤してきた面もある。福井県は過去、原子力政策に協力する見返りに、様々な地域振興策を取り付けてきた。

❏もんじゅの修繕費や従業員らの宿泊・飲食費なども落ちる。機構OBが再就職するファミリー企業は、原子力施設の補修から清掃業務まで事業を広げている。

情報源: もんじゅ、ほとんど動かず1兆円 維持に年200億円:朝日新聞デジタル