今日(米国時間10/21)、Googleは月額9.99ドルで広告なしのオンデマンド有料サービスをYouTubeに導入することを発表した。新サービスは今月28日にまずアメリカで開始され、すぐに世界中に拡大される。iOS版も利用できるが、ユーザーはアプリ内課金にかかる税金をAppleに支払う必要があり、12.99ドルとなる。新サービスは現行のサブスクリプション契約のGoogle Musicを置…
情報源: Google、YouTube Redを10/28から開始―音楽、映画、テレビ番組、見放題、聞き放題で月額9.99ドル | TechCrunch Japan
月額定額サービスは、コンテンツ業界を崩壊へもたらしそうだ。
すでに、AppleやらAmazonやらGoogleやらと、お腹いっぱい状態。見る時間も、聞く時間も、読む時間も飽和しきってしまった。
映画はすでにNetflixにHuluだけでなく、2ヶ月で実質1800円のWOWOWにいたっては、準新作が年末年始は3チャンネルにわたって放送される。
しかも、WOWOWオンデマンドで日本にいれば、どこからでも視聴できる。
スカパーも2週間無料のスターチャンネル3ちゃんねるで映画がUSBハードディスクに蓄え放題。
まだ1週間だけど、映画の録画本数は150本を越えた!
007シリーズのHD版が毎日のように放送されている。
この007シリーズは、HULUやNetflixでは展開されていない。Appleに至ってはレンタルと販売しかないので、AppleTVでSiriが使えてもコンテンツ消費につながらなかった。
従来型サービスのWOWOWの1800円で2ヶ月取得すれば、これだけで2年間くらいは映画をレンタルしないですんでしまうのだ。これはTSUTAYAやGEOにとっては大迷惑なハナシだ。
映画は、ストックしていれば安心でいつでも見られる環境を作ってしまうと、殆ど見ないのが現状だ。しかし、音楽はヘビーローテーションが続くので、定額配信よりも、むしろAmazonのPrimeサービスのおまけの音楽で十分だ。
定額サービスひとつあれば、月額1000円もかからずに、いつでもどこでも音楽や映画もテレビも潤沢に提供されてしまう時代だ。
安価になったUSBハードディスクを東芝REGZAのテレビにつなぐだけで、いくらでも録画できてしまう。さらに、タイムシフトの視聴では、2日前のテレビ番組まで全チャンネルをすべて視聴できてしまう。
REGZA タイムシフトマシン
https://www.toshiba.co.jp/regza/detail/timeshift/index_j.htm
意外なことに、人気のあるテレビ番組や関連番組を「ざんまいプレイ」という機能で見るのが、定額サービスではなく、無料で関連番組をチャンネルを横断して楽しめる。
コンテンツの王様、テレビが生き残るためには、2日前までのテレビを自由に番組ガイドから視聴できる機能を定額で山分けするのが一番良い方法だと思う。
「NotTV」は、NoTVの前にいなくなってしまうそうだ…。テレビ業界が本腰を上げるのは全チャンネル全部録画時代が来る前に定額課金で広告を観てもらえる場を確保することだと思う。
それができるのも今のうちしかない。テレビの上層部は、あぐらをかいていないで、本気で改革をめざすべきだ。上層部は保身しか考えないが、確実にパイは小さくなる中堅が改革を上層部になった時に責任をとれるようにしておいてもよい時期だ。
もはや、チャンネル枠やスポンサーの獲得の前よりも、視聴者をつなぎとめておくためにも、CMを観させるためのプラットフォーム争いの時期に入っている。定額はそれに対局するのではなく、関心をもたせるための施策として位置づけるべきだろう。