8割近く市場のシェアを持つ、Androidが2割しかシェアのないAppleに利益の9割は取られているという話。
これは、マーケティングの歴史の中でも歴史的な逸話になりそうだ。
しかし、Androidで9割の損をしているのは、無償OS Androidを提供しているGoogleではない。Android端末を提供しているメーカーである。GoogleはiOSからも着実に利益を「広告市場」で勝ち取っているからだ。
Googleにとって、Android OSは、Microsoft型なソフトの売上を望むのではなく、広告市場の独占ではないプラットフォーム形成の一手段にすぎないところに着目したい。
調査会社のStrategy Analyticsが発表したデータによると、2014年第4四半期、「Android」がスマートフォンの利益全体に占める割合はわずか11.3%だったという。前年同期の29.5%と比べると、大幅な減少である。米国時間2月26日に発表されたデータによれば、2014年第4四半期、Appleの「iOS」が利益全体に占めた割合は88.7%で、前年同期の70.5%から増加したという。
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それぞれのOSが生み出す利益額は、全世界のデバイス出荷台数と対照的だ。調査会社のIDCによると、第4四半期、Androidが世界スマートフォン市場に占める割合は76.6%で、Appleの19.7%を上回ったという(出荷台数は通常、販売台数とは異なり、一般的に企業が小売店に出荷するデバイスの台数を意味する。販売台数は、消費者が実際に購入したアイテムの台数だ)。
引用元: 世界スマホ市場で「Android」の利益シェアが11.3%に激減–Strategy Analytics – CNET Japan.