KNNポール神田です。
みなさん、本当にありがとうございました!
17日間にわたった参議院選が終わりました。
この2週間は、本当に世界が違って見えた日々でした。
何よりも、公人候補としての襟を正したライフスタイル、街ゆく人たちの「命と財産」を守るという職務に対して考えながら歩くなど、今までまったく使っていなかった、脳をフルで動かしてきました。
ビジネス脳とは、別の視点で世の中を見ることができました。l
ボクが出馬することによって、知人やネット知人やマイミクさんが、読者さんが、この選挙に関心や現場の空気感を感じていただけたかと思います。また、インターネットだけの知名度でどこまで戦えるのか?を含めて、神田敏晶への社会の通信簿が発表されました。
また、貴重な一票を投じてくれた方、ポスター貼りを手伝っていただいた方、選挙区でなくて投票できなかった方なども、また、BarTubeのスタッフおよびメンバーのみなさん、本当にありがとうございました。
このお礼もあまり言うと、公職選挙法に抵触してしまいます。この悪法をなんとかしなければなりません。日本人の礼節さえもないがしろにしてしまいます。
結果としては、1万1,222人の方に「神田敏晶」という名前を書いていただきました。ありがとうございます!この数字は「票」ではなく、すべて「人」が動いて、投票ボックスに用紙を入れていただいた数なんですね。
最初の選挙速報では100票にも満たなかったので、愕然としていました。あの速報がどれだけ候補者の心臓に負担をかけるのも体感しました。
□ポスターは急きょ1000部だけ作ったのですが、1万4000ヵ所のうち1万3000ヵ所の「5番」の場所は空いていた状態にもかかわらず、いろんな地域の方が投票してくださったことがわかります。ポスターの代金も多くなると、名刺よりも安いことがわかりました。
公費で賄う選挙ポスター
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ありえないことがまだ起きています。ネットで注文すれば、こんな数字には絶対になりません!
1万4000枚刷っても、10万円程度です。A4の白紙よりも安いです!また、あの40cm*42cmという不定形サイズは昭和33年からポスター用紙としてのサイズをひきずっています
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しかし問題は、むしろ印刷料金よりも、掲示する事の人的コストの方が一番大変なのです。
東京選挙区だけで1万4000ヵ所の掲示版に、各々の候補者が個別に貼らなければならないという現状は、どうしても理解できません。しかも公示日から、くじ引きしてからのスタートです。
12日の公示日前にポスターをまとめて選挙管理委員会に送り、掲示するときには一斉に掲示すればどの候補にも平等で公平な選挙が可能です。また、
駅前、とくに駅内などにも設置協力を国政なのですから訴求し、地下鉄やJRに掲示すればポスターを見ていただく機会は確実に増えることでしょう。
ここはお役所仕事で、戦後からほとんど掲示する場所は同じという、びっくりする現実と対面しました。戦後から東京の町並みは、いったいどれだけ変わっているのでしょうか?
□実際の選挙の投票数はネットでいろいろなことが見えてきます。
東京都選挙管理委員会
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のサイトでは、市区町村別にどれだけの方が投票いただいたのかがわかります。
ドメインのIPがさらされていても、HTMLの組みがおかしくても、データを公開することのほうが重要だと思います(笑)。以前はこんなことを知るのは何日も経てからのFAXでしたから。
ボクの場合は、
合計 11,222人
23区 7,846人
市部 3,251人
多摩郡計 96人
島部計 29人
このように、ネットで速報を選挙管理委員会がすべてを公開することによって、仮説と検証がすぐにできるようになります。
市部には一度も足も運べず、ポスターもない状態でしたので、
「公報」と「ネット」だけでの判断のようです。ありがとうございます。
今後は、なぜこの人に入れたのか?などの理由をヒアリングできるようなデジタルな選挙にすれば、もっと国政にみなさんの期待が反映できることでしょう。候補者もなぜ、自分が選ばれたかのか?をもっと確信できると思うのです。
□今回は雷雨でしたから、浮動票はかなりセーブされていたのではないでしょうか?もっと、選挙に行きやすく、銀行のATMやコンビニ、携帯などで投票できれば、もっと浮動票の意見が反映されるはずでしょう。
雷雨の日曜日に、小学校にわざわざ出かけさせる事でしか票を稼げないという政党はもはや存在しない時代になりつつあります。
□見知らぬ人に対し、タスキをかけて候補として街頭で演説するなど、長い人生の中でもあまりできる体験ではありませんでした。
本当は、ネットだけでどこまで「青島幸男」的にということに賭けたかったのですが、準備も告知もゆきとどかず、話題にもならないので、急きょ街頭
でも演説することになりました。それからが大変!たすきを東急ハンズのパーティーコーナーで購入し、アイロンプリントで急きょ、作りましたが、誰も本物と
して見てくれません。その後、知人の書家の希水先生に書き直していただき、候補として認識していただけるようになりました。文字って本当に大切ですね。
最初に渋谷のスクランブル交差点で、第一声をあげた時、声をかけてくれた方の最初のお言葉は、「バス停はどこですか?」でした(笑)そして、2番目の方は「写真を撮りたいので、その場所動いてもらえませんか?」でした。知名度は重要だと感じました。
しかし、もっと重要なのはメディアでの露出だと思います。
□最初から、メディアは、どのメディアも、主な候補、その他の候補として、東京選挙区では、三グループに分けられていました。
第一グループ、第二グループ、第三グループです。川田龍平くんもドクター中松氏も第二グループからのスタートでした。
第三グループは、映像にも紙面にも登場することがありません。
新聞では主な候補として、12人、その他の候補8人でした。
このあたりの「主」と「その他」の区切りが各社どれも同様なのが、気持ちが悪いのです。何か談合があるようです(笑)。
政党に対しても、当然、メディア側の差別があります。今回の選挙も実は「メディア主導型選挙」であったと思います。
年金問題は野党や雑誌の追及をメディアが取り上げ、拡大しました。大臣の失言やばんそうこう問題などは、ネット上や掲示板での話題をマスメディア
が取り上げたことにより、今回の与党の大敗という結果を生みました。しかし、重要なのは、それらの情報の確認手段がマスメディアにはないことなのです。情
報のウラ取りができずに、流しっぱなしなのです。そこに意図があれば、国民はメディアに非常に煽動されやすい。
自民党の保坂さんが破れ、丸川さんが当選したのも、メディアが自民党バッシングにはしり、丸川候補を報道すればするほど、自民支持層の票が丸川さんに同情票として集まった結果ではないでしょうか?
自分ひとりが丸川さんに同情しても体制には影響ないと考えた自民支持層の一人ひとりの思いが、保坂さんを落選に追い込んでしまったのかもしれません。
大臣、閣僚の口すべらしも、その前後の文脈を読みとる必要があるのですが、マスメディアではそれが不可能です。しかし、動画共有サイトやポッドキャストでいくらでも、その「キーワード」が発せられた現場を発表することは可能です。まずいことにふたをするよりも、まずいことのすべてをさらけだしてしまったほうが好感が得られることをまなぶべきでしょう。
また、メディアに対してのリテラシー力も、もっとネットというオルタナティブなメディアを活用することによってもっと可能になることでしょう。
今回、メディアに取り上げられることをネット上でバズで興したいというボクの今回の戦略のほとんどは、公職選挙法の解釈でほぼ不可能でした。そしてさらに、準備不足が最大の敗因でした。思った以上に新聞広告などの営業電話にノーアポ訪問があれほど激しいとは思いませんでした。正価で値引きなしで、最大1000万円の広告を扱えるのですから、代理店さんたちは必至になりますよね。その金をネット広告のリスティング広告でやればどれだけ効果があるのか?
また、「第三者でさえも候補者をネット上で応援できない」という判断は、勝手に破られてきましたが、今回ボクはあえて守ってきました。ブログの言論の自由にも今後、この公職選挙法は影響を与えかねません。また、この法律ひとつ変えられないようでは議員の意味を問いかねます。政党が、政治活動と称して、ウェブサイトを更新するのも、姑息な手法としか思えませんでした。どうして、政党と無所属を同じ条件で戦わせてもらえないのでしょうか?供託金も同額なのに…。
□何よりも大事なのは、まず、この段階でマスメディア側から見て「主な候補」にならない限り、現在の選挙では戦えないと痛切に感じました。政党でさえも「主な政党」でないと差別されます。まさに候補者の「格差社会」から是正し政治の入口をもっとフェアーにすべきでしょう。
実はこの第三グループほど、露出機会を求めて、街頭での展開が派手になりがちです。最終的に、ボクもギターと70年代ロックと共に、新橋のおぢさんたちに訴求していました(笑)
渋谷の街頭では、マック赤坂さんのスマイルパフォーマンスに負け、秋葉原では、又吉イエスさんの神がかりに負けていました。
インターネットの世界でがんばってきても、現実社会での知名度はまだまだと、非常に苦戦いたしました。
特にドクター中松さんの知名度、フジモリさんの応援のデヴィ夫人などは、ボクが演説している時でも、彼らの徴収に取り囲まれてしまいます(笑)9条ネットのZAKIさんとは比例区なので、一緒にゆずりながら演説させていただきました。
しかし、街頭での敗北感とは裏腹に、投票結果では、泡沫候補の中では、上位にランク入りできたことが、パフォーマンスでの受けは選挙にはあまり関
係しないことを体感できました。特に騒いで、携帯で写真をとっている人たちが投票行動に移るかといえば疑問ですね。なので、声を枯らして演説するよりもク
ローズドなメールマガジンを送り続けていくほうがいいのかもしれません。
今回、龍平のメルマガも購読していましたが、一緒に選挙を戦っている姿が目に浮かぶのです。対立候補であるにも関わらず…。これも共有型社会のあらわれです。
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むしろ、今回の選挙の実体験で、リアルとネット社会との開きや情報格差、そしてメディアの在り方、公職選挙法などいろんな戦うテーマを見つけることができました。
失った供託金300万円も大きいのですが、むしろ政治団体が作れたり、新聞広告費に1,000万円も定価で広告が税金で出せたり、選挙の戦い方、国政のありかた、いろんな意味で2週間で選挙のMBA大学で学べたことは、多々ありました。
次の参議院選まであと1095日あります。
今度はみなさんのさらなる応援をかちとって、国政に貢献したいと思います。龍平と3年後に参議院で一緒に仕事できることをめざして!
【政見放送】
ニコニコ動画
「神田敏晶 政見放送(日本テレビ版)」
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「神田敏晶 政見放送(NHK版)」http://
ラジオ放送「文化放送」
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【取材】
ぼくらの十七日間選挙
http://www35.atwiki.jp/senkyo0707/pages/43.html
JANJAN「街頭演説」
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ジャスラックとのやりとり 「街頭演説での楽曲使用に関して」
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総務省とのやりとり
「ポスターのサイズと、ウェブサイトの更新について」
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東京都選挙区管理委員会とのやりとり「ウェブサイトの更新について」
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