マイクロソフトが家電で成功しない理由

Toshiaki Kanda 2005年01月07日 金曜日
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本来であれば、ラスベガスからこのブログを書いているはずだったが、今年は東京にいる…。 例年、このプレショウでの、ビル・ゲイツ氏の基調講演は、マックワールドのスティーブ・ジョブズ氏と同様、楽しみな基調講演である。 今年のデモでは、いろいろとトラブル続きであったようだが、大事なのは、「Tivo」との提携だったであろう。

Tivo」といえば、SONYのCoCoonなどにもエンジンが採用されており、新しいテレビ視聴スタイルのスタンダードともいえる。これとマイクロソフトの「Windows XP Media Center」が、連携するとすごいことになりそうと、普通は考える…。しかし「MC」が登場してきてから数年を経ているが、自分の周りで購入した人もいなければ、販売している販売店も時々しか見ることがない。

それはなぜか?簡単な答えだ。値段が高すぎるのだ。それでなくとも、現在の一般向けのデスクトップPCには、TVチューナーが搭載され、大型液晶ディスプレイはテレビの変わりになろうとしている時代だ。本体は、限りなくインビジブルであり、液晶テレビにPCが搭載されたという様相になろうとしているのが現状だ。なのに、以前として「MC」のPCのタワー型は高すぎるし、リビングに置こうとは誰も考えない。

すでに、現在は、WindowsXPと、Webがあれば、テレビの予約もガイドも、編集もDVDバーニングも可能なのに、わざわざ、MCを購入しなかければならない理由はどこにもなくなってしまった。

マイクロソフトのリビングルームにおけるこの十年にもわたる野望は、ことごとく成功していないのが現状である。しかし、マイクロソフトは損をしない。

それは、マイクロソフトが、提携した会社にハードウェアを作らせ、ソフトを供給するというビジネスモデルがあるからだ。

Xboxのように、自らハードウェアを作って販売するというのは、マイクロソフトにとって異例なマーケティングであろう。本当に家庭でのリビングルームを制覇しようとすると、マイクロソフトはハードウェアでチャレンジしなければならないはずだ。

提携と販売先がある限り、マイクロソフトのリビングルーム戦略は成功しない。しかし、利益は上がるからいいのだ。

今までのCESやCOMDEXで数々と数年にわたり披露してきた新コンセプトは、いまだにどこにも存在しない。きっとOS屋さんの道楽だからだろう。

OS屋さんが本気で、リビングルームに挑む日が来ることを望みたい。

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20079925,00.htm
http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20050105/110435/
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0501/07/news005.html

Category: コラム
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