1999年01月18日(月) 第289号 日刊!関西インターネットプレス
米国時間の1月17日が始まりました。
関西の人にとっては「1月17日」は特別な日でもあります。あの日か
ら4年。しかし、たったの4年前の事なのに、記憶はだんだんと薄
れてきています。きっと日本ではテレビで特集がと思って、yahoo
TVでチェックすると
http://tv.yahoo.co.jp/intertv/index.html?2
地元のサンテレビが特集番組を放送していました。しかし、他局の
報道は年々少なくなってきているようです。半分うれしいような、
悲しいような、忘れてもらっては困るし、しかし、いつまでもウジ
ウジするのはイヤだなあという複雑な気持ちです。
アメリカでは死者が少なかったせいか、ロサンゼルス地震の事は
まったく振り返っていません。当然、kobe Quakeの情報も、ほとん
ど皆無でした。過去を振り返らない国民性なのかもしれませんね。
インターネットでは17日に防災訓練が行われました。
ワイドプロジェクト
インターネット災害訓練
http://www.iaa.wide.ad.jp/
志摩地域高度情報化推進協議会
第1回オンライン防災訓練
http://www.shima.org/
先週、ロサンゼルスで初めて地下鉄に乗りました。ロサンゼルスの
地震以降、はじめて車以外の市内の交通手段として登場したそうで
す。ロサンゼルスに地下鉄があるなんてちっとも知りませんでし
た。ロサンゼルスのダウンタウンからロングビーチまで伸びている
のですが、乗っている人は、ほとんどヒスパニック系の人たち。白
人はほとんど見ませんでした。ロサンゼルス空港に向おうとして
乗ったのですが、道を訪ねても誰も英語が通じなかったのです。そ
の時間帯が特別だったのかも知れませんが、ロサンゼルスの地下鉄
で英語が通じないのはちょっとショックでした。やはり、車社会の
ロサンゼルスでは、車の通勤が中流以上の象徴なのでしょうか?そ
れと英語がわからなくても、アメリカで成り立っているヒスパニッ
クの社会も驚異でした。
1994年のロサンゼルス地震の時は、倒壊が続いての被害でしたが、
阪神大震災は火災による被害だったといえるでしょう。同じ震度で
も倒壊した木造住宅は火災という二次災害を生みました。1年に2度
のマグニチュード7体験は、ボクの人生感を大きく変えるキッカケで
もありました。それまでは、アウトドアには、まったく興味がな
かったのですが、いつしか、いつでもどこでもサバイバルができる
ようになり、いつ命が亡くなるかも知れないので、やりたい事は必
ず遂行する。どんな苦労も、あの震災に競べたら何ともないという
状況です(^_^)。
また、インターネットの登場が、ボクのライフスタイルをさらに変
化させました。月に2度の東京出張代金は、インターネットの専用線
に変わりました。そして、今年、日本の駐車場代金と専用線代金あ
わせて7万円もあれば、アメリカでプール&ジャクジーつきのアパー
トがルームメイトとシェアできることがわかると、こちらでも拠点
をかまえたいという気になっています。日本を離れるということで
はなく、こちらでいつでも暮らせるという環境も作っておきたいと
いうことです。
日本と米国のインターネットの技術的なサービスの格差は、差がな
くなってきましたが、料金的な問題はまだかなり残されています。
電話回線だけではなく、シリコンバレーでは無線のサービスが利用
できます。無線のインターネットで月々25ドルポッキリ!。ノート
ブックに接続すればベイエリア内のどこでも、ずっとアクセスした
状態です。電話代金も市内通話は、月額固定で20ドル程度ですか
ら、電話代金を気にせずに何度でも利用できます。だからWebTVも普
及するのです。WebTVをいちいち電話代を気にしていたら気になって
仕方がありません。
さらに、固定料金で驚いたのはAT&TのISPサービスです。
http://www.att.ne.jp
日本以外の海外のアクセスポイントは世界各国一律1分20円で普通な
のですが、アメリカ国内のフリーダイヤル1-800番であれば基本料金
に含まれているのです。ということは、ホテルからでも、飛行機か
らでも、人の家からでも気がねせずにアメリカ国内からは無料でア
クセスできます。しかも時間は当然、無制限。
また、日本でもAT&T @phone(インターネット電話)のサービスが開始
され、格安国際・国内電話がスタートしていますが、米国から日本
全国どこでも現在、1分25セントの電話のサービスが普及してきてお
り、国際電話が1分約30円時代を迎えるようになりました。しかも
携帯にまでかけることができます(^_^)。
神戸から東京に電話するよりも、アメリカから東京へ電話する方が
安いのです。また、日本の携帯電話へもかけることができるので、
国内で携帯電話でやりとりするより、アメリカから日本の携帯電話
へかけた方が安いというのは、とてもヘンな料金の構造です(^^;)。
AT&TとNTTと一字しか違わないので、この格差も一字違いまでにこぎ
つけてもらいたいものです。
日本で仕事をするよりも、海外がより安くなってきたらSOHOの人た
ちが、旅行と観光と英会話の学習をかねて、米国へ駐在する、サイ
バー日本人が増えてきてもおかしくありません。
東京に新幹線で3時間でいくか?アメリカから飛行機で10時間で行く
かの違いだけかも知れません。
そうなる前にサービスの国際競争力を強化しないと、ネットワーク
がさらに進み、電子会議などが、さかんに行われれば国内にいる必
要がなくなり、一番仕事や生活がやりやすい国を選ぶなんてとんで
もない時代になりそうです。
サンタクララに部屋を見にいきましたが、月に16万円でアメリカサ
イズの2LDK、2バスルーム、2トイレ、共同プール&ジャグジー&
サウナ付きがありました。夏は別荘としても使えそうです。
でも、実際に滞在するとなるとビザや社会保障番号などのさまざま
な問題をクリアしなければなりませんから一筋縄ではいかない点が
問題ですね。
21世紀には、国際という、国と国の「際」はますます見えなくなっ
ていきそうです。
今、サイバー空間で違うものは、「時差」だけしかないのですから…。
でも、これはビジネスチャンスととらえることができるでしょう。