駐イラク米国大使は2015年1月24日までに、これまでの軍事行動でISIS戦闘員の推定6000人以上を殺害し、うち半数は指揮官となっていることを明らかにした。
掃討作戦を統括している米中央軍も言及を避けてきたこの種の数字が公表されたのは初めて。スチュアート・ジョーンズ大使は中東のテレビ局アルアラビーヤに対し、ISISは壊滅的な被害を受けていると作戦の成果を強調した。
http://e-food.jp/cgi-bin/cntymap/mapview.cgi?cnty=SY
阪神大震災の犠牲者数、6,434名なみの、ISIS戦闘員の指揮官クラスが殺傷されたという。殺傷されたISIS戦闘員の家族や関係者の怨恨はさらに深まるばかりだ。平和的な解決の手段はないのか?
スティーブン・スピルバーグ監督(ユダヤ系アメリカン)の描いた映画「ミュンヘンMunich(2005)」のラストシーンを思い出してほしい。
テロによる報復は新たなる報復の報復の報復…の無限連鎖を生むばかりだ。
また、石油争いよりも、宗教の争いほど醜いいものはない。解決方法がどちらかに必ずよりかかってしまうからだ。
https://www.youtube.com/watch?v=uSNpgvpGYqM
1972年のミュンヘンオリンピックの選手村で起きたイスラエル選手のパレスチナの過激派「黒い9月」による殺害に始まり、イスラエルのモサドによる報復劇。
パレスチナの過激派の暗殺に成功したラストシーンには、ニューヨークの世界貿易センターが映り込み、負の連鎖を脳裏に強烈に残した。
まるで、現在のイスラム国への対応は、イスラエルのモサドを受け入れなかった西ドイツと同じことになりそうな気がしてならない。
黒い9月とミュンヘンオリッピック事件
http://inri.client.jp/hexagon/floorA1F/a1f1804.html
神の怒り作戦
http://inri.client.jp/hexagon/floorA1F/a1f1805.html
https://www.youtube.com/watch?v=9J-2SUsxtSc
この宗教を起因した戦いには、どちらにも勝手な正義があって、本当の正義がない戦いである。そして終わりもない。
それを神に代わっての代理戦争にしたてあげるから、調子のいいものだ。殺しあいを望んだ神がいるならばそれは神ではない。
この2000年近くに及ぶ、宗教上の「約束の地」をめぐる「言った言わなかった問題」を解決するのは、新たな「預言者」による、宗教の新解釈が必要だ。
武力での制圧は、愚かな人類の歴史から何も一切、学んではいない。
そもそも、宗教ほど、生まれた国によって、これほどまでに、立場が激変する後天的な教育はない。対立する双方がもしも、反対側の国で生まれたらどうであっただろうか?自分で自分たちの国を殺していただろうか?
風刺画で、宗教を皮肉るもの一つの表現だが、根本的に考えさせるならば、SFや映画で、現在の宗教感ではないパラレルワールドで新たな啓示をする必要があるだろう。
防衛費にかける予算の0.1%で、各国が世界平和に関する創作映画によるプロパガンダ作品を作るというのはどうだろうか?
いかに自分たちの宗教が優れているのかを映画で、競わせてもよいと思う。戦争を繰り返すよりもよほど、平和的な解決だ。