東京2020(※延期のため2021年開催)オリンピック
最終的なスポンサー企業
■ワールドワイドオリンピック パートナー 2,000億円×14社=2.8兆円 10年償却
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69164
※契約期間は10年、年間契約額は公表されていませんが、トヨタの契約は10年で2000億円とも言われており、世界経済を支える影響力のある大企業が名を連ねています。なお、2020年東京オリンピックでは13社が契約しています。
■東京2020 オリンピック ゴールドパートナー 150億円×15社=2,250億円
■東京2020オリンピック オフィシャルパートナー 30億円× 32社= 960億円
■東京2020オリンピック オフィシャルサポーター 30億円 × 20社=600 億円
https://olympics.com/tokyo-2020/ja/organising-committee/marketing/sponsors/
ワールドワイドをのぞいて、ここまでで3,810億円のIOCの現金収入
ワールドワイドは1年あたり200億円で10年契約 で14社 で年間2,800億円の現金収入 10年間なので延期は関係なし。
なんといってもパートナー企業はここまでが契約料金。ここから入場チケット買ってプレゼントしたり、CM作ったり、キャンペーンをおこなったり、聖火リレーをサポートしたりしているので、この倍くらいかかっていると想定したほうが良いでしょうね。
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会とキヤノンは2015年2月18日
❏国内最高位スポンサーの「ゴールドパートナー」契約を結んだと発表した。NTT、アサヒビールに続く3社目。❏契約対象はスチルカメラなどで、大会中に写真記者向けのサービスセンターを設置し、同社製品の維持、管理を行う。
❏キヤノンの御手洗冨士夫会長兼社長は「トップ選手の試合を最高の状態で記録できるよう、カメラマンに最高のサービスを提供する」とのコメントを発表した。
❏ 組織委のスポンサーはゴールドパートナーなど三つのランクに分かれ、協賛金の総額は1500億円以上を目指している。
オリンピックのスポンサーは基本的に一業種一社。
スペインのサマランチ会長時代(1980-2001)から、企業スポンサード枠が拡大し現在に至る。(1984年米国ロサンゼルス五輪以降。ロサンゼルス大会は、税金を一切投入せずに開催し500億円の収益を得た)
IOC(スイス・ローザンヌのNPO)が管理するワールドワイドのスポンサーと、各国のローカルによるスポンサー(日本ではJOC)とに大別される。
❏IOC オリンピックパートナー(国際共通スポンサー)
1社あたり70億~120億円
http://www.olympic.org/sponsors
オリンピック ローカルパートナー
(※日本ではJOC)
JOCパートナーシッププログラム
TOPパートナープログラム
今回のキヤノンの協賛はこのJOCのTOPパートナープログラム
http://www.joc.or.jp/news/detail.html?id=6412
http://www.joc.or.jp/about/marketing/program.html
2020 東京五輪 予算規模
東京オリンピック2020の予算計画
■オリンピック大会の直接的予算………3,412億円
(主な項目)
・競技会場の賃貸費、運営費(768億円)
・選手村等の賃貸費、運営費(185億円)
・IT、電気通信、インターネット(420億円)
・人件費(239億円)
・輸送にかかる費用(232億円)
・パラリンピック大会費用(159億円)
・セキュリティ(112億円)
・広告宣伝費(103億円)
■オリンピック大会の間接的予算………4,887億円
(主な項目)
・競技会場の改修、建設(3,092億円)
・選手村の建設(1,079億円)
・通信インフラ(27億円)
・セキュリティ(96億円)
・医療(13億円)
・文化、教育(89億円)
・市内装飾(14億円)
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(参照:TOKYO 2020立候補ファイル)
「TOKYO 2020」の国内スポンサー制度
●ローカルパートナー(10カテゴリー)
・自動車
・ビール、ワイン、低アルコール飲料
・通信サービス・固定電話
・損害保険
・生命保険
・米、野菜、果実、農産物
・石油
・銀行・投資信託・証券会社
・荷物輸送サービス
・インターネット検索サイト
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○収入見込み額……500億円(1社あたり平均50億円)
●ローカルスポンサー(15カテゴリー)
・航空旅客サービス
・スポーツアパレル
・事務機器
・新聞(日本語)
・お菓子
・調味料
・鉄道
・フォーマルウェア
・警備
・オフィス家具・文具
・スポーツクラブ
・仮設建設物
・食用油
・麺類
・乳製品、牛乳
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○収入見込み額……225億円(1社あたり平均15億円)
●ローカルサプライヤー(17カテゴリー)
・人材派遣
・チケットサービス
・クリーニング
・コンタクトレンズ
・寝具/マットレス
・レンタル備品
・和装
・入浴剤
・施設サービス
・印刷/出版
・観光バス(2社)
・フォトサービス(2社)
・英会話教室/翻訳・通訳サービス(2社)
・流通(2社)
・法律/税務コンサル(2社)
・競技用備品(2社)
・旅行会社(3社)
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○収入見込み額……95億円(1社あたり平均3.8億円)
宿泊施設
2020年の競技会場中心から、
❏半径10km以内に8万6千室、
❏50km以内に14万室のホテル客室(3~5つ星、730施設)
があり、2011年時点の平均宿泊金額
オリンピック会場周辺のホテル相場(東京)
3つ星 | 4つ星 | 5つ星 | |
シングル(1名) | 9,536円 | 13,125円 | 29,217円 |
ダブル/ツイン(2名) | 15,676円 | 23,451円 | 41,309円 |
スイート(2名) | 31,788円 | 64,929円 | 114,136円 |
(参照:2020招致計画委員会による調査(2011年時点))
http://www.wan55.jp/column/detail/id=124
オリンピックマーケティング
放映権料
1992 バロセロナ五輪 4.41億ドル(441億円)
1996 アトランタ五輪 5.46億ドル(546億円)
2000 シドニー五輪 7.97億ドル(797億円)
2004 アテネ五輪 7.33億ドル(733億円)
2008 北京五輪 8.51億ドル (851億円)
1994 リレハンメル五輪 2.29億ドル(229億円)
1998 長野五輪 3.08億ドル(308億円)
2002 ソルトレイク五輪 4.43億ドル(443億円)
2006 トリノ五輪 4.06億ドル(406億円)
2010 バンクーバ五輪 4.14億ドル(414億円)
http://www.olympic.org/Documents/IOC_Marketing/OLYMPIC_MARKETING_FACT_%20FILE_2014.pdf
国際オリンピック委員会(IOC)の収益構造
・テレビ放映権…………47%
・スポンサーシップ……45%
・チケット……………… 5%
・ライセンシング……… 3%
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(参照:IOC公式資料)
TOPスポンサー契約料収入の推移(IOC)
契約期間 | 契約企業数 | 契約金総額 |
1985~1988年 | 世界で9社 | 0.9億ドル(90億円) |
1989~1992年 | 世界で12社 | 1億7,200万ドル(172億円) |
1993~1996年 | 世界で10社 | 2億7,900万ドル(279億円) |
1997~2000年 | 世界で11社 | 5億7,900万ドル(579億円) |
2001~2004年 | 世界で11社 | 6億6,300万ドル(663億円) |
2005~2008年 | 世界で12社 | 8億6,600万ドル(866億円) |
2009~2012年 | 世界で11社 | 9億5,700万ドル(957億円) |