タランティーノがパルプの前いわゆる下済み時代、紙と鉛筆と想像力でに書いた脚本をトニー・スコットが監督して、クリスチャン・スレーター、パトリシア・アークエットを主役に、クリストファー・ウォーケン、ゲイリー・オールドマン、デニス・ホッパー(珍しくいい人役)にヴァル・キルマー(架空のエルヴィス!)、サミュエル・ジャクソン、ついでにブラッド・ピットの超豪華スターが脇を固めたアクションラブストーリー。
http://ta74382-4tenn.blog.so-net.ne.jp/2011-12-28
https://ja.wikipedia.org/wiki/トニー・スコット
https://ja.wikipedia.org/wiki/トゥルー・ロマンス
https://ja.wikipedia.org/wiki/クエンティン・タランティーノ
WOWOWで視聴 2016年11月22日
以前から見たかった映画。
主人公のクリスチャン・スレーターは、まさにクエンティン・タランティーノの理想の姿だった。
脚本の暴走ぶりがホント素晴らしい! 恋愛映画になりそうなところがヤクザがからんできてとんでもない方向へ!
しがないコミック店員が、千葉真一映画3本立てを見ていたら、金髪美女がポップコーンをこぼして、仲良くなる。
その後、飲みに行って話しがはずみ、めでたくお持ち帰りに…。
しかし、彼女は誕生日祝いに上司がプレゼントしたコールガールだった。まだコールガール歴3日目のパトリシア・アークエットは、足を洗えると迫る。
翌日、婚姻届けを提出し、晴れて夫婦と法律的には夫婦となる。
しかし、そんなに単純にはいかないのが、ヤクザの世界。クリスチャンは、彼女の荷物をとりに、彼女の親分にみかじめをつけにいく…。
親分のタマを取ってしまったクリスチャンが、持ち帰ったパトリシアの荷物は、なんと荷物ではなく、満タンにつまった上玉のヘロイン。
今度はそのヘロインを追って、イタリアンマフィアが追跡してくる。
彼女が1人のところへ、イタリアンマフィアの冷徹な捜査がはいる。ところが…。
一方、ハリウッドの知人を訪ねて、大量のヘロインを売リさばき、理想の家庭を築こうと売人役を探す。ところが、売人がサツにしょっぴかれ、警察に盗聴器をつけられ、取引現場のホテルへ…。
取引現場では、警察に、イタリアンマフィアと銃撃戦が…。
トゥルー・ロマンスはどうなるのか?
限りなく、日常に近そうなのに、とんでもない日常になるのが、タランティーノ作品だ。ステレオタイプなヤクザやマフィアの世界。
何よりも、暴力シーンが素晴らしい…。痛々しい暴力シーンが続く。
ヤクザの親分へのミカジメ対決
デニス・ホッパーの父親役
パトリシア・アークエットの抵抗
タランティーノの世界観はこの暴力描写にある。
千葉真一への愛も…。
脇役に、ラリっているだけのブラッド・ピット。さらに、クリストファー・ウォーケンのイタリアンマフィア。
日本でいうと、松重 豊さんかな…。
音楽の使い方が巧い。さすが、「トップガン」のトニー・スコット監督だ。
ロスに向かうところでのカーラジオから聞こえてくるエアロスミスがなぜか西海岸のテイストに感じてしまうから変なものだ。
オリバー・ストーン監督クエンティン・タランティーノ脚本の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」にも通じる悪の道への爽快感が疾走する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ナチュラル・ボーン・キラーズ
デビッド・リンチ監督の「ワイルド・アット・ハート」にも同じテイストを感じる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ワイルド・アット・ハート