UBER シェアリングビジネス時価総額18.2ビリオン米ドル(約1兆8200億円)

By: bfishadow

UBER

The round is expected to be between $150 million(150億円) and $200 million(200億円), at a valuation of about $3.5 billion(3000億円)
2013/07/25/
http://techcrunch.com/2013/07/25/uber-tpg-3-5b/

❏2009年8月、シリコンバレーのIT関連企業に勤めるトラヴィス・カラニック氏(Travis Kalanik、当時32歳)とギャレット・キャンプ氏(Garrette Camp、同30歳)が資本金20万ドル(2000万円)で創業。

❏事業の発想について「とても単純明快。サンフランシスコで日頃、タクシーがまったくつかまらなかったからだ」(TV出演等、各メディアでカラニックCEOの発言)。

❏市場調査と事業構想を経て、2010年10月、First Round Capitalから1.2ミリオン米ドル(約1億2000万円)を調達し、本格的に事業展開を開始した。その事業とは、リムジンサービス(日本でいう「黒塗りハイヤー」)の効率的な利用だ。だが、日常業務のなかで「空き時間」も結構ある。それを、スマートフォンのアプリ上で一般ユーザー向けに仲介する。これが、UBERの原型(現在の「UberBLACK」)だ。

❏サービスはそれぞれの都市の社会実情を加味して多様化している。その中には、一般人の所有車をタクシーの代用とする「uberX」も含まれる。

❏従業員数は米国で約500人、世界全体で約1200人。株式の時価総額は18.2ビリオン米ドル(約1兆8200億円)に達した。

❏UBERの利用料金はアメリカ国内の場合、通常のタクシー料金より約3割安い。支払いは事前登録したクレジットカードで行なえる。アメリカでは現金支払いのみのタクシーがまだ多い(料金は世界各地のサービス内容によって異なる)。

❏「我々はエクスペディアのような存在だ」というセンテンスだ。UBERはまさしく、エクスペディアをリムジンサービスに置き換えたアイディアである。リムジン事業者側としては「稼働率を上げたい」、利用者側としては「利便性を上げたい」。それらの要求を刷合わせることを事業化したのだ。

・UberBLACK(創業当時から続く、プレミアムなリムジンが対象)
・UberSUV(同BLACKのSUV版)  
・UberLUX(同BLACKで、さらに高級なクルマを利用) 
・uberX(一般の人の所有車を活用)
・uberX ride sharring(UBER X をベースにライドシェアリング)
・uberXL(北米専用で、SUVを使ったUBER Xシェアリング)
・uberPOP(パリ向けのライドシェアリング)
・uberTAXI(既存のタクシー事業者とのコラボレーション)

❏この分野では、UBERと同じくサンフランシスコを拠点とした「LYFT」が先行した。日本的にいえば、これは白タクだ。「LYFT」(楽天出資11.9% 3億ドル300億円)は当初、ドライバーへの支払いを「Suggested Donation(推奨する寄付)」としてお客に提示していた。それが2013年12月後半、米当局から米国内の一部都市で「Regular Paymant(通常料金)」とすることが許可された。こうした流れもあり、uberXのビジネスチャンスが広がったといえる。

❏日本ではUBERジャパンが2013年11月に試験運用を開始。2014年3月21日から正式な事業としてスタート

❏日本で考えられる事業としては、地方都市におけるタクシーの効率的な活用だろう。特に、路線バスやコミュニティバスが廃止された地域で、高齢者が病院や買い物に活用している「乗合タクシー」の効率的化だ。市町村がタクシー業者に対して補助することで、高齢者の支出の負担を軽減している。こうしたなかで、自治体、高齢者等の地域住民、そしてタクシー事業者それぞれが「Win」になるソリューションを、UBERが開発するかもしれない。

❏UBERというビジネスモデルは、既存の交通システムに風穴を開けた。そのなかで世界各地の人々が、新しい交通システムとはLRT(近代的路面電車)でも、EV(電気自動車)でも、FCV(燃料電池車)でもなく、既存のタクシーや普通のクルマを利活用するだけで実現し得る、ということを実感した。

2014年8月1日
http://diamond.jp/articles/-/56922

❏「ウーバー」のニューヨーク市内の車両登録台数が「イエローキャブ」の愛称で知られる同市のタクシー台数を上回った
❏ニューヨークにおける3月第3週のウーバーの登録台数は1万4088台。これに対し、同市のタクシー・リムジン委員会が明らかにしたタクシー台数は1万3587台。ウーバーのサービスはニューヨークでは2011年に始まった。
http://www.47news.jp/CN/201503/CN2015032101001065.html

❏Uberの売上は毎週2000万ドル 20億円 ※月間80億円 年間960億円

❏Lyftの売上は通年換算で1億ドル(100億円)に届く。

❏Lyftの共同ファウンダー、John ZimmerがTechCrunchの取材に対して明かした統計によると同社は毎週6%という驚異的な率で成長 この1年でLyftは20倍以上に成長 “Zimmerは「リムジン・サービスなど高価格帯のサービスの勝者はUberになるかもしれないが、より手頃な価格のピア・ツー・ピア交通サービスの部門はまた別だ」と語った。“Lyftはすでにこの分野のリーダーであり、オンデマンド交通サービス全体えも圧倒的な成長率を誇っている。 Lyftによると、週間売上はUberの全サービスの売上合計の3分の1に達している

http://jp.techcrunch.com/2013/12/19/20131218uber-lyft/


週刊ダイヤモンド 2015/01/24 の記事には、
創業5年目で4兆円企業に成長した
ともあった。