広告異物混入に対してのYahoo!八分は必要だ!
かつてGoogle八分というコトバがあったのが記憶にあるだろうか?
「Yahoo!八分」という状況になりつつある。
ただ、この「八分」はGoogleという外国企業の判断ではなく、日本のYahoo!が閲覧者に広告が混入させた記事を見せないための「八分」である。
そもそも、「ネイティブ広告」のような広告と記事のハイブリッドが出始めてややこしくなった。広告の新たなカタチというが、視聴者、読者側にとっては単に迷惑な話である。ただ、無料メディアなんだから広告スペースにおいてクリック率が落ちれば仕方がないことだ。テレビCMはスキップされていることがわからないが、インターネットではスキップされていることが広告主にも当然可視化されているからだ。
そこで、ネイティブ広告のような広告と記事のハイブリッド亜種が誕生する背景となった。
しかし、、いくらクレジットされようが、広告スペースが記事スペースに混入されることによって、読者は自然に情報をフラットに見てしまう傾向がある。ネイティブ広告はある意味、必要悪だったのだ。
しかし、ステマ記事(ステルスマーケティング記事)の場合は、ネイティブ広告とはちがって悪質であることは明確だ。たとえば、そこに金銭の授受があるかどうかとかの背景だけではなく、利益供与の有無も考えられる。
それが、Yahoo!ニュースというニュース配信のシンジケーションメディアであればあるほど、それを拡散することに対しての責任は問われて当然だ。
日経デジタルマーケティングの
「Yahoo!ニュースへの広告記事配信、規約で禁止も抜け道探しは止まず【特集】ノンクレジット広告を望みますか?(2)」のコラムをきっかけに、「ステマ記事」の報道シンジケーションでYahoo!側から回答がでたようだ
「Yahoo!ニュース」と記事提供契約を結ぶ一部のニュース提供社が、ノンクレジットの広告記事(広告であることを隠し、通常の編集記事であると誤認させた広告記事)をYahoo!ニュースに配信している可能性があるとの報道を受け、ヤフーは7月30日、「これらの行為について、積極的に排除し、撲滅したい」との考えをYahoo!ニュースのスタッフブログで示した。
今回声明を出したタイミングとは無関係だとしながらも、同日付けで、「マイナビニュース」と「マイナビウーマン」を配信するマイナビ、「モデルプレス」を配信するネットネイティブの2社3媒体との契約を解除したと明かした。
情報源: 「Yahoo!ニュース」からステマ記事排除へ、悪質事業者には法的措置も–ヤフー声明 – CNET Japan
Yahoo!側の意思表示
編集コンテンツと誤認させて広告を届ける行為(ステルスマーケティング、いわゆるステマ)に対する考え
数多くの媒体から記事の配信を受けているYahoo!ニュースでは、ニュース提供各社との契約で、広告としての表記の有無にかかわらず記事広告やタイアップ記事を配信することを従来から明示的に禁止しており、また、記事中のリンクから広告に誘導することも禁止しています。ニュース提供各社には契約遵守を強く要請していますが、残念ながら違反が認められた場合には、速やかに契約を解除してきました。今後も、契約違反が明らかになった場合は、契約解除はもちろんのこと、Yahoo!ニュースが信頼を損なうことによって被った損害や信頼回復のために要した費用の請求、その他法的措置を含む厳正な対処を行います。
http://staffblog.news.yahoo.co.jp/info/20150730.html
媒体者にクレームよりもヤフーにクレームするほうが効果的ということなのか…
「ヤフー、ポータル首位の座から陥落」から考える
日本経済新聞社の調査によりますと、ポータルサイト付き平均利用者数でヤフーが首位から陥落したことがわかりました。世界的にはグーグルが支配的で、日本はヤフーの利用者が多かったのですが、日本でもグーグルがトップとなったようです。
これまでヤフーからリンクされていたニュースサイトのうち、クレームが多いサイトと判断されたところは、ヤフーから流入しないようになっているとの話があります。
クレームにもいろんな種類がありましが、政治的なメッセージの記事の場合、ある方向からの記事になったりしますが、批判された当事者からヤフーにクレームがいくことがあるようです。掲載されたニュースサイト自体にクレームがなくても、ヤフーにクレームを出すのです。そうした記事を掲載しなければ、記事は知られないということになります。直接、ニュースサイトにクレームするよりは、ヤフーにクレームを出すと、ヤフーが掲載を渋り、効果的だというのを経験的に覚えてきているのではないかとの見方が出てきています。