ソニー が、マイケル・ジャクソン家族信託との提携事業ソニー/ATVミュージックパブリッシングを含む音楽出版事業の売却をつい先月まで検討していたことが、ハッカー攻撃の結果流出した電子メールで明らかになった。ソニー/ATVはビートルズの全楽曲の版権を所有する。
11月21日付のメールによれば、ソニー・エンタテインメントのマイケル・リントン最高経営責任者(CEO)とソニーの米国子会社であるソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのニコール・セリグマン社長、スティーブ・コーバー米最高財務責任者(CFO)が米国でこの「極秘」計画を取り扱っていた。同社は同事業に成長の見込みが乏しいと結論付けていた。
同事業には資産家のデービッド・ゲフィン氏やアブダビの投資家も出資しており、ソニーの経営陣は複雑な所有構造や事業の統治を懸念していた。売却条件や売却先などを含む計画の詳細は確定できなかった。これらの文書は映画「ザ・インタビュー」をめぐるソニーへのサイバー攻撃の一環としてハッカーが流出させた。
引用元: ソニーがビートルズ全曲所有の音楽出版事業の売却検討-メール – Bloomberg.
ビートルズ全曲所有のソニーATVミュージックパブリッシングの売却検討メール、ハッカーによって公開される
しかし、ハッカーが公開したメールを記事にするのって、企業の秘匿情報を拡散している罪に問われないのだろうか?ハッカーが公開した時点で秘匿でないということなのか?
元CIA職員のスノーデンや、ウィキリークスのアサンジは大変な立場になるのに…。また、流出した児童ポルメをRTしただけでも書類送検になる。
今頃、ソニーATVは、大騒ぎだろう。
不振のソニー本体。唯一の希望の事業のエンターテインメントの映画と音楽がハッカーによって狙われる。儲け頭の、金融事業がハックされていないところが不幸中の幸いだ。
マイケルの遺産管理団体「マイケル・ジャクソン・エステート」は、マイケルが1985年8月にビートルズの版権251曲を管理する音楽出版社ATV(現・ソニーATVミュージックパブリッシング)を約4,750万ドル(47.5億円)で購入している。持ち分は、マイケル・ジャクソン家族信託が50%、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ(ソニーの米国法人)が50%。2006年にソニーは、ジャクソンの持ち株の半分を250百万ドルで購入する権利を獲得したが、現在のところは行使していない。
2007年5月には、バイアコムからエミネム、ダニエル・パウター、ビョーク、シャキーラなどの楽曲の版権を所有するフェイマス・ミュージック (Famous Music) を買収している。 2012年6月29日、ソニー主導の投資家グループによるEMIの音楽出版事業の買収が完了、EMIミュージック・パブリッシングが保有する楽曲の管理はソニーATVに委託された。これにより、ソニーATVは200万曲以上の版権を持つ世界最大の音楽出版社になった。
「死んでも稼ぐセレブの収入」1位はマイケル・ジャクソンの160億円で売上583億円
総売上 約583億円 遺産管理団体「マイケル・ジャクソン・エステート」収入 約160億円