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2014/09/19/FRI アリババ上場 ニューヨーク証券取引所 ticker[BABA]の初値設定は60~66ドル

2014/09/19/FRI アリババ上場 ニューヨーク証券取引所

【略号の読み方】

DPS一株当たり配当
EPS一株当たり利益
CFPS一株当たり営業キャッシュフロー
SPS一株当たり売上高

 

黄色のSPS(一株当たり売上高)に注目して下さい。2012年から2014年にかけて$1.29、$2.56、$3.41と右肩上がりに伸びています。これはとても良いことです。

次に灰色のCFPS(一株当たり営業キャッシュフロー)を見てください。売上高同様、右肩上がりに伸びているのみならず、数字自体がとっても大きいです。いま営業キャッシュフローを売上高で割ると、営業キャッシュフロー・マージンが計算できます。数式で示すと:

CFPS÷SPS=$1.71÷$3.41=0.5015

これをパーセンテージで表すと50.15%になります。私の考えではピカピカの優良企業の営業キャッシュフロー・マージンは大体、15%から35%程度です。50.15%というのは驚異的な数字です。

http://diamond.jp/articles/-/59144

営業キャッシュフローマージンとは…

「キャッシュフローマージン=営業キャッシュフロー/売上高」

 

当時のフェイスブック以上の注目を集めていると言っても過言ではないアリババは、米証券取引委員会に対して、公開価格の仮条件が60から66ドル程度になると報告しました。仮条件に基づいた時価総額は、1,479億ドルから1,626億ドルに上ると見られています。IT企業の上場としては最大となり、米ウォルト・ディズニーの1,543億ドルやアマゾン・ドット・コム1,566億ドル(いずれも2014年8月末時点)と、同等の時価総額になることが予想されています。

しかしながら創業者馬雲(ジャック・マー)氏の権力の強さや企業統治の在り方や、今後の成長戦略などといった要因から、慎重な投資家も多いようで、フェイスブックほど大きな下落はないものの、先行きはトントン拍子というわけには行かないかもしれません。

ただ2014年9月現在、フェイスブックはIPOの失敗から見事立ち直り、同年7月には株価は75ドルを維持し、上場からわずか2年の間にアマゾンを上回る時価総額1,900億ドルとなりました。フェイスブックの好調ぶりが、テック関連株全体の底上げにもつながっていることから、アリババ株もある程度安定するかもしれません。いずれにせよ、フェイスブック同様長い目でアリババ株を見極めることが大切だと言えそうです。

SNSとEコマース、業態は違うものの、アリババとフェイスブックには似通った部分があります。それが収入源と営業利益率です。SNSであるフェイスブックの主な収益は広告費です。近年ではモバイル広告が好調とのことで、2014年7月に発表された第2四半期の営業利益率は48%と、2014年は好調に推移しています。

一方BtoC、C2Cのアリババの収益構造も、多くが広告費でまかなわれています。もちろん有料会員から徴収する会費も大きな収入源ではあるのですが、アリババはそれ以外の取引手数料や商品登録費用を取っていません。つまり、上場にあたって世界進出を図るなら、会員の獲得だけではなく広告収入が成長の鍵を握っていると言えます。アリババの営業利益率は約45%ということで、フェイスブックとも似通っています。

フェイスブックは、女性管理職が活躍しているシリコンバレー企業の一つと言えます。その急先鋒といえば、フェイスブックNo.2と目されるCOO(最高執行責任者)シェリル・サンドバーグ氏。近年のフェイスブック成長の立役者として知られる彼女は、CEO(最高経営責任者)であるザッカーバーグ氏も絶大な信頼を寄せている人物です。女性管理職普及セミナーなどに度々登壇することもあり、世界的に有名な女性管理職と言っても過言ではないでしょう。

一方アリババも、女性登用という点では引けをとりません。というのも、アリババ経営幹部の30%以上は実は女性です。最も有名なのは、CFO(最高財務責任者)の武衛(マギー・ウ)氏ではないでしょうか。アリババ設立当初から、女性社員たちは大きな役割を果たしていたと言われています。世界的に女性管理職登用が叫ばれる昨今、こうした女性の活躍は、成長の起爆剤となるのかもしれません。

アリババの上場後の見通しは!?フェイスブックと比較してみた
http://zuuonline.com/archives/18461/2

 

 

しかし、懸念材料は、中国というとてつもない成長大国でありながらも、地政学的リスクも多分に含まれている市場。ビジネスの数字は見えても言語の壁は大きい。アメリカのストックマーケットで資金調達したけれども、遠い彼方の中国の成長の利ざやを、日々使っているfacebookと比較してみるのは、かなり無理がありそうだ。しかも特殊なBtoBのプラットフォームだ。
しかし、アリババはネット特有のマッチングにおける広告ビジネスであることには変わりない。
このビジネスは、スケールすればするほど、勝算があがるビジネスだ。後発が追いつけないというのも魅力のひとつだ。

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