ことわざ(諺)とは、処世訓であり、あやまちを起こさない為の先達(せんだつ)からのアドバイスであり、教訓である。
ユダヤの『タルムード』もいろんな人生の機微に富んだ教えを示唆してくれる。
森山進ことスティーブモリヤマ著のこの一冊からも先達からの教えをたくさん得られる。しかも英語のショートセンテンスでの諺だ。
ことわざと共に、日本語訳を知りながら、ショートコラムを楽し。
著者にはとても失礼だが、毎朝、トイレにはいったおりに、見開き2ページを俯瞰している。
気に入ったページを紹介したい…。
『多様性は人生のスパイスである』Variety is the spice of life
まさに、ちょうど今、話題の 『大坂なおみ』選手にまつわる国籍問題だ。
フランス代表の『エムバペ』は誰がなんと言おうと、フランス人だ。父親、母親が外国人だとか関係ない。ベルギーのルカク兄弟もベルギー人だ。
とかく、日本は『純血』にこだわりすぎる。『在日』というだけで、SNSでバッシングする。俳優の新井氏の泥酔レイプも韓国籍だというだけで叩かれる。
いや、国籍や出自なんて、本人の意思とはまったく関係ない事象なので、それで差別するのは一番卑しい行為だと思う。
祖国が日本で生まれて、この地で育った人に対して、「国へ帰れ!」と吐き捨てる輩を見るたびに、心が痛む。あなたこそ、どういう教育を受けてきたのか?と。きっと親御さんの責任かと思う。
22世紀くらいになると、21世紀の今でもいまだに人種や国籍によるヒエラルキーや差別があったと揶揄されることだろう。
大航海時代の侵略し、植民地化している時代ならまだしも。また、三カ国交易で人身売買している時代でもない。
人類は互いの種の起源から遠い遺伝子ほど、まぐわればまぐわるほど、強くなれる。そう、雑種の時代なのだ。
純血、純粋、ほど疫病に対してやわで、冒されやすい。そう、遠い血を取り入れたほど、強くなれる競争原理だ。
これは経済やマスメディアではなく、種の保存法則だ。
多様性に対して、寛容でない限り、その国は滅びてきた。
なぜ、ネアンデルタールが滅び、クロマニョンが生き残れたか?
国を守るためには、多様性を推進しなければならないのだ。