【3M】『#スリーエム』 の社名は『ミネソタ・マイニング・マニュファクチャリング』だった!

3Mってとってもユニークな企業ですよね! しかし、ネーミングの名称に驚きます。

なんと!

1902年 創業 ミネソタ州

ミネソタ・マイニング・マニュファクチャリング

Minnesota Mining Manufacturing

 

1902年、米国ミネソタ州トゥーーハーバーズに『3M』が誕生。
5人の投資家が集まって、鉱山ビジネスに参入しました…が
鉱山事業に大失敗し、アルミナとシリカが混じった雑鉱物しか取れなかったためにそれを活用した、『サンドペーパー』事業へピボットする。

しかし、会社は12年間も低迷していました。ヒット商品が1921年にでるまで、19年もの歳月がかかっています。

ミネソタ州で、鉱山(Mine)から出る鉱石から研磨材を取出し、それをサンドペーパや研磨石として販売する小さな会社

https://ja.wikipedia.org/wiki/3M

1914年に初めて利益をもたらしたサンドペーパー、1921年に最初のヒット商品となった耐水研磨材を発売。以降1925年には自動車塗装に革新をもたらした「マスキングテープ」、1930年には湿気から製品を守る「セロハンテープ」、1936年には道路標識用反射シートと次々新製品が生み出されました。
https://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/careers-students-jp/about3m/3mhistory/

1910年代に、自動車メーカーが増える。2トーンカラーのクルマの塗装に『スコッチ・マスキングテープ』がヒット!

研磨剤を固定する粘着剤の開発に成功、更に耐水性粘着剤をはじめ、スコッチテープ、一見関係の無さそうなフッ素化学を元にしたフッ素系樹脂、スコッチガードなど、化学品を元にした特徴あるヒット商品を生産。

Richard “Dick” Drew が。スコッチテープを開発。

『15%カルチャー』就業時間の15%を使って自由に開発できる時間。

3Mの名を世に知らしめたのは、1929年に社長に就任したウィリアム・マックナイト

「誤りは起きる。しかし、それを犯した者が基本的に正しいのなら、長期的に見てその者が犯した誤りは、それほど重要ではない。それよりむしろ重大な誤りは、マネジメントが独裁的になり、責任を委譲した部下に対し、事細かに仕事のやり方にまで指示を与えるところにある。マネジメントに辛抱する能力がなく、誤りに対して批判的であるならば、自主性が損なわれる。当社が引き続き成長していくためには、自主性を持っている者が社員として大勢いることが不可欠である」。サイエンスで社会に貢献する企業として、新たなイノベーションを創出できる「人財」を育成する企業文化を誇りに思っています。
https://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/careers-students-jp/about3m/culture/

マックナイト氏の経営スタイルは、独裁的なものではなく、優秀な経営チームによって会社運営をしていたことも特徴でした。控えめな性格のマックナイト氏に代わって、持ち前の社交性を活かして営業ネットワークを広げたアーチボルト・ブッシュ氏や現在も3Mで最も権威のある賞とされるカールトン賞の由来である研究者リチャード・P・カールトン氏。

https://prdx.co.jp/visions-prdx/3m/

1930年、湿気から製品を守る、『セロハンテープ(スコッチテープ)』を発明!

1930年アメリカ合衆国3M社によって開発された[1]。元々は、荷物を輸送中の湿気から守るために、防湿効果のあるセロファンを活用しようとしたものだが、この用途では製品化されず、テープでの製品化となった
https://ja.wikipedia.org/wiki/セロハンテープ

3Mのユニークなところは、 本来の製品開発をしたいとではなく、全く違ったところからヒット商品を生み出していく企業カルチャーである。

■1960年にスコッチ® メンディングテープを発売。この時期、滅菌済み使い捨てサージカルドレープをきっかけにして、3M™ マイクロポア™ サージカルテープを市場導入。ヘルスケアビジネス分野の成功の源を築きました。 日本では1960年に住友スリーエムとして設立され、間もなく粘着テープや研磨材の国産を開始し、1970年代には環境に配慮した溶剤回収装置、排水処理施設を設置しました。

転んでも、ただ起き上がるのではなく、何か他に使えるものはないかと模索してから起き上がる会社なのである。

■スペンサー・シルバーの発明とアート・フライのソリューションが産んだ『ポストイット』

『ポストイット』の開発秘話も、ゆるい接着効果の使えない技術の発明があったからこそだ。

  • 3Mの科学者であるスペンサー・シルバーは、研究所で忙しく接着剤の研究をしていました。 ​ 研究の過程で、彼は奇妙なものを発見しました。表面に軽くくっつくものの、しっかりとは接着しない接着剤です。「新しい接着剤を開発することは、研究者としての私の任務の一部でした。

 

『その当時、私たちは、より優れて強い、丈夫な接着剤を開発しようとしていました。」とシルバーは語りました。「しかし、これは目指していたものとはまったく異なる性質のものでした。」

  • シルバーが発見したものは、マイクロスフィアと呼ばれる接着剤で、粘性は保持するものの、「はがすことが可能な性質」も持ち合わせていたため、貼り付けられた表面から簡単にはがすことができました。

    3Mのもう1人の科学者、アート・フライは苛立っていました。教会の聖歌隊のメンバーであったフライは、小さな紙切れをしおりとして、次の礼拝で歌う讃美歌のページに挟んでいました。ある日曜日、いつものように讃美歌集のページをめくったところ、目印に挟んでいたしおりがひらりと滑り落ちてしまいました。またか…と思った瞬間、フライの頭の中にひらめくものがありました。ページを破ることなく紙にくっつくしおりがあればいいことを思いつきました。

    • 「そうだ。これに、あの接着剤を使えばいいんだ!」5年前にシルバーが作り出した奇妙な接着剤の用途がこの時初めて具体的なイメージとなったのです。「それはまさに興奮状態でした。」

      シルバーと連携して、2人は製品開発を始めました。その過程で、フライはさらに重大なことに気が付きました。「製品自体が貼ったりはがしたりできる機能を備えたまったく新しいメモ・ノートとして、社内でのコミュニケーションツールとして使えるのではないか。」

    • 「そうだ。これに、あの接着剤を使えばいいんだ!」5年前にシルバーが作り出した奇妙な接着剤の用途がこの時初めて具体的なイメージとなったのです。「それはまさに興奮状態でした。」

      シルバーと連携して、2人は製品開発を始めました。その過程で、フライはさらに重大なことに気が付きました。「製品自体が貼ったりはがしたりできる機能を備えたまったく新しいメモ・ノートとして、社内でのコミュニケーションツールとして使えるのではないか。」

    1977年、ついにアメリカ4大都市での大々的なテスト販売が実施されました。社内での反響を考えれば、きっとすばらしい結果が出るだろうと誰もが期待していました。ところが予想に反して、報告書の内容は厳しいものでした。

    • そこでマーケティング担当者は、製品を消費者の手に直接届けることにしました。大規模な試供品提供の取り組みは、すぐに成功しました。試供品を試した人々の9割が、製品を購入するとの回答でした。

     

    スター誕生

    この粘着ノートは「ウイルスのように」広がったとフライは言います。「ノート自体(実物)が宣伝効果を発揮していました。人に渡す資料にメモを書いて貼ると、そのメモを受け取った人は必ずこれは何かと好奇心を持ちます。人々は受け取った粘着ノートをはがしたり、貼ったりと試しているうちに、自分用にほしくなり買いに出掛けるのです。」とシルバーは語っています。多くの画期的なイノベーションと同様に、これは、使ってみるまでは誰もその良さを想像できない製品でした。

    • ブランドの象徴「カナリーイエロー」の誕生

      1980年4月6日、シルバーとフライがずっと待ち望んでいた日が到来します。あの粘着ノートがとうとう、「ポスト・イット® ノート」として全米で発売されたのです。

     

    日本では1981年

https://www.post-it.jp/3M/ja_JP/post-it-jp/contact-us/about-us/

■1981(日本、米国では1980)年に貼ってはがしてまた貼ることができるポスト・イット® ノートを発売。これは貼ってはがせない接着剤の開発から生まれた製品。90年代前半には写真・イラストのカラー原稿で看板や車両用にマーキングができる3M™ スコッチプリント® グラフィックスを発売。1995年には3Mのイノベーションが認められ、アメリカのナショナル メダル オブ テクノロジーを受賞しました。

研磨剤→マスキングテープ→セロハンテープ→スコッチテープ→メンディングテープ→OHP→ポストイット

ニッチな開発企業かと思ったら、全くそうではなかった!

スコッチ フレックス&シール 梱包ロール

 

そして、こんな『カールトン・ソサエティー・アワード』まであるとは!ますます興味ぶかい会社!

1.会社のビジョン、ビジネスモデルと結びついていること(Relation to Vision/Business Model)

2.企業文化のキーが何か認識していること(Key Element of Corporate Culture)

3.多数のテクノロジーをすぐ適用できること(Ready Access to Multiple Technologies)

4.研究フェーズ~プロセスまでの情報を共有出来る場があること(Networking)

5.従業員の能力を活かすこと(An Individual Expectation)

6.評価基準が明確であること(Measurement Accountability)

7.顧客ニーズと結びついていること(Connected to Customer Need)

Our Vision

What drives us

Our Vision drives everything we do. As a company driven by both performance and purpose, we are commi​​tted to applying 3M Science to improve every life

私たちのビジョンは、すべての活動を推進させます。実績と目的の両軸を大切にする企業として、3Mの科学を通して世の中の暮らしを豊かにすることを目指します。

Our Strengths

How we work

Our strengt​hs are the foundation of 3M, and make us greater than the sum of our parts.

私たちの強みは、個々の和より大きな力を発揮することができる3Mの基盤です。

Our Priorities

How we grow

Our priorities position us for long-term growth and success, and represent how we are constantly evolving to build on our tremendous foundation.​

私たちの優先事項は、私たちの長期的な成長と成功に加え、いかに私たちの大きな組織基盤を継続的に進化させていくかを明確に示しています。

Our Values

What guides us

Our values bind us together as one 3M, and are the center of our culture.​​​

私たちのバリューは、私たちをワンチームとして結束させ、カルチャーの中心を担うものです。

*出典:「https://s24.q4cdn.com/834031268/files/doc_presentations/2020/05/07/3M_2019_Investor_Overview.pdf」より