勝手予測は見事に的中!
伊勢丹新宿店では百貨店内AppleWATCHショップが準備中!
伊勢丹新宿店にAppleWATCH STOREが登場!4月10日(金)OPEN!
https://4knn.tv/isetan-shinjuku-applewatch-store/
http://mashable.com/2015/02/25/apple-watch-vogue/
どのページを見ても、AppleWATCHだらけ!女性ファッション誌のVogueに、シンプルな広告がページを連ねる。
AppleWATCHは、おそらくApple Storeだけでも販売しにくい商材かもしれないことを容易に想像させる。
それは、Vogue誌の読者が、Apple Storeにこぞって全日の夜から徹夜の行列をしているなんて姿は想像しにくいからだ。いや、絶対にそれはないだろう…。
また、細やかなケースとベルトとのかけあわせのもたらす、あの時計の世界観をカジュアルなAppleのジーニアスたちが説明するのもなぜか違和感を感じる。機能の解説とファッションとしての時計はまったく別のベクトルだからだ。
3つのアップルコレクション
Apple WATCH
❏サファイアクリスタル 冷間鍛造ステンレススチール 316Lステンレススチール
❏3種類のレザーバンドから選択
❏リンクブレスレット、ミラネーゼループ、高性能のフルオロエラストマー製Apple WATCH SPORTS
❏シルバーまたはスペースグレイの酸化皮膜処理された軽量アルミニウム 7000シリーズアルミニウム
❏IonXガラス アルミノケイ酸ガラス
❏フルオロエラストマー製のバンドは、5色Apple WATCH EDITION
❏Editionコレクションの6モデル
❏サファイアクリスタル価格は349ドルから 2015年初旬の発売予定
SPORTS とApple WATCHはApple Storeで、ありだと思うが、EDITIONシリーズは全く違うだろう。だから、AppleWATCH EDITIONだけは、AppleStoreで販売されるものではなさそうに感じる。
もしくはインハウスに特別ブースをつくるかだ。
なぜならば、Apple Storeには、客が椅子に座って接客できるスペースがないからである。
※ジーニアスバーにカウンターと簡易の椅子はあるが…。
AppleWATCHのEDITIONモデルの最高額は240万円になると予想されているのに、それを買うのに、AppleStoreで立ったままでの接客は、さすがにないだろう。
高級腕時計は、購入する時の儀礼的な接客も価格のうちだ。
もちろん、240万円の時計を、いつも同じ音楽がガンガン流れている家電量販店の店頭でチャンチャンコのベストを来た店員さんから買いたいと思う人もいないだろう。
基本的に高級腕時計はスーツを着こなしている人から買いたい。
AppleWATCH専門店の路線はない
…だとすると、AppleWATCHの専門店だ。
しかし、不動産業界界隈から、高級宝飾店の新規オープン情報はあまり聞こえてこない。いきなりAppleWATCH Storeを世界に一店舗づつ作るのは、問題ないが、それはあまり得策ではない。量がさばけないからだ。
たとえ、ストアを作ったとしても、小規模ならば、SWATCHの店舗くらいのインパクトしかない。そこで240万円の時計は売れない。
そこで、自分がティム・クックならばどんな流通網を整備させるだろうか?
狙いはズバリ、百貨店だ
百貨店業界の宝飾品売り場ならば、イベントや催事対応でも、AppleWATCH販売前から大改装するいうストーリーはAppleWATCHを販売する為にはよい戦術ではないだろうか?
半年後に売上によってスペース確保ということも百貨店ではザラである。
店子からの売上に応じた歩合制度を持つ百貨店。しかし、Appleが世界的な基準で決めたディールにサインするか?しないか?で返事がすぐに決まる。Appleはそれだけ価格決定権を持っていることは、あの家電量販店でもApple製品にだけポイント還元がつかないなんて特殊事例を作ってしまうほどタフな条件を提示する。いやなら、Apple製品を扱えないだけという取り組みだ。
世界のどの百貨店を見ても、1Fのほぼ、良いポジションは世界のファッションブランドが、鎮座しているだろう。いわば、現在の百貨店はファッションブランドに食べさせてもらっている不動産プラットフォームと化しているのだ。
そこに、新規顧客としてのAppleWATCHをラグジュアリーブランドとして、AppleEDITIONは、「下記の百貨店でお求めください」という広告になってもおかしくないだろう。
3月9日のイベントはAppleが、世界の有名百貨店との提携を発表する日ではないだろうか?
そのためのファッションブランドの役員を総動員した閣僚戦略があるとボクは思う。
アップルの未来をファション業界役員人事から予測してみる
かつて、ヤフーに書いた自己記事を引用すると、百貨店と交渉するなんてことは朝飯前のボードメンバーがAppleにはそろっている。
さらにデザイナーには変化自在のあのマーク・ニューソンがいる。
https://www.apple.com/jp/pr/bios/
さらに、iWatch関連人事では、スポーツや医療端末関係者も引きぬかれている。
これだけの人事情報だけでも、アップルという会社が、スティーブ・ジョブズCEOの頃のすべて内製デザインおよび外注ファブレス工場で作るのではなく、外部からの叡智をかき集め、内製を築くティム・クックCEO時代への変遷と感じることができる。アップルという会社の人事が、我が社の人事よりも気になるアップルフリーク層は多いと思う。ボクもその1人だ。それだけ今後の未来の製品やサービスを予期される人事がなされているからだ。
さらに、
ティム・クック体制になってからは、社内というよりも、外部の叡智を集約する動きが、一弾とスピードアップしている。ティム・クックCEOにとって、iWatchは初の自分が手がけるプロダクトカテゴリ-なので、それだけ用意周到なのであろう。当然、その後のウェアラブル・マーケットのナンバーワンブランドを維持することが目標だ。
2014年の5月はビーツエレ25億ドル(2500億円)とビーツミュージック5億ドル(500億円)の買収を発表し、創業者のレコーディングエンジニアのジミー・アイオビンとDJかつラッパーである、ドクター・ドレーをアップルの重要ポストに迎え入れた。
同じく、2014年5月には、中国などの新興国市場で成果を見せた元バーバリー社(1856年創業 英国アパレル老舗)のCEOアンジェラ・アーレンツ女史が、アップルのリテール&オンライン部門のトップに招聘されている。
http://www.apple.com/pr/bios/angela-ahrendts.html
アーレンツ女史は、山陽商会がバーバリーブランドを失うきっかけとなった張本人でもある。それだけ、ラグジュアリーブランドに対する意識が高い役員であることは明確だ。
クックCEOは、2013年に、イヴ・サンローラン社のCEO(元ランバンCEO、元ニナ・リッチCEO)、ポール・ドヌーヴを招聘し、特別なポジションにつけているという。ドヌーヴ氏は、1990年代は、アップルヨーロッパ社員からファション業界へ転身し、2000年代は、クレージュ、ニナリッチ、ランバンと、ファンション業界に身を置いてきた。
しかしながら、このファッション業界へのアプローチは、クックCEOからではなく、実は、ジョブズCEOの頃の1999年の当時GAP、現 J.クルーのCEOであったミラード・ドレクスラーへの取締役会への招聘からスタートしていた。J.クルーのCEO ミラード・ドレクスラーは、GAPのCEOを兼ね、「バナナ・リパブリック」を買収し「オールドネイビー」を育ててきた。J.クルーは、ユニクロの柳井社長が最も欲しがったブランド企業でもあった。
社外取締役に各業界の叡智をアドバイザーとして置くことはジョブズ時代からのものでもあったのだ。現在のアップルとグーグルの関係からは考えられないが、2006-2009年8月3日まで、Googleの元CEOのエリック・シュミットもアップルの取締役であった(今からたったの5年前の話である)。
これらの、ファッション業界のブランド戦略家から、クックCEOが何かを得ようとしているのは明確だ。機能とデザインで差別化しにくくなった成熟期へと至る製品群の中で、いかに「アップル」というブランドを再構築するかという事が最大の課題なのだろう。現在のハイテク・ブランドとしてのアップルではなく、ウェアラブル化し、持つことのこだわりに対するブランド・ストーリーがさらに重要となってくる。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kandatoshiaki/20140708-00037177/