アップルペイが決済業界に波紋、駆け込み参入相次ぐ

「iPhone(アイフォーン)6」は9日にまず公開されたが、この際にクレジットカード業界の大手ビザ(VZ.N: 株価, 企業情報, レポート)、マスターカード(MA.N: 株価, 企業情報, レポート)、アメリカン・エキスプレス(アメックス)がアップルの新サービスへの対応を確約すると宣言した。

大手小売り企業もアップルと契約を結び、今や大手銀行が他行を出し抜こうと顧客への売り込みを競い合っている。消費者による支出の大きなシェアを得たり、採算の見込める付随した取引ビジネスを獲得しようと期待しているのだ。

AT&T(T.N: 株価, 企業情報, レポート)、ベライゾン(VZ.N: 株価, 企業情報, レポート)、TモバイルUSA[TUII.UL]の米携帯電話大手でつくるコンソーシアム「ソフトカード」はこのほど、SIMカード対応版の2015年の開発に向け、アップルと協力していると発表した。

さらにフランスの決済端末会社インジェニコ(INGC.PA: 株価, 企業情報, レポート)は、スペインの高級ハンドバッグとファッション小売りロエベとの間で、34カ国160店舗でアップルペイの決済サービスを提供する契約を結んだ。ロエベはフランスの高級ブランドLVMH(LVMH.PA: 株価, 企業情報, レポート)が保有する。

引用元: アングル:アップルペイが決済業界に波紋、駆け込み参入相次ぐ | Reuters.

他にも…。

クレジットカード・リーダーの新興企業スクエアは、多くの店舗に導入された同社の端末でアップルペイが利用可能になるとしている。

アップルはすでにツイッターとの間で「今すぐ購入する(BUY NOW)」ボタンの創設に向け協業中で、フェイスブック(FB.O: 株価, 企業情報, レポート)とも「購入する(BUY)」ボタンの導入に向け作業を行っているという。

世界の大手カード会社までも締め出されないようにアップルペイへの対応を急いでいると指摘した。
その上で「電話をタッチしたり、メッセージを送信するだけで決済できるなら、加盟店は(大手クレジットカード会社を)利用しなくても取引から直接的に価値を得ることが可能になる」とみている。