2020年のラスベガスの CES2020では、IMPOSSIBLEの『ポーク味』が発表となり話題となった。『ビーフ味』で定評のあるIMPOSSIBLEから、『ポーク味』が登場することによって、中華料理などの中華圏全域にインパクトを提供しようと計画している。
Burger King も IMPOSSIBLE のWhopperを販売中だ。
https://impossiblefoods.com/burgerking/
同様に、Carl’s Jr では、Beyond Meat のFamous Starを販売する。
日本でもついに伊藤ハムが植物由来の代替肉を販売するという。
□スイスの金融大手UBSは、2018年に約5千億円だった代替肉の世界市場は2030年に9兆円を超えると予測する。
□調査会社のマーケッツアンドマーケッツは日本人の健康志向の高まりにより、日本の代替肉市場は13年の約151億円から23年には約336億円まで膨らむと予測
https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=051&ng=DGXMZO53500810Y9A211C1TJC000
ヤフーニュースの記事へ追加…
https://news.yahoo.co.jp/byline/kandatoshiaki/20200113-00158677/
CES2020総括 もはやデジタル技術にとどまらないイノベーションショーだった
■代替肉市場へのシフトがホットなアメリカ
バーガーキングにも採用された『IMPOSSIBLE』は、植物由来の代替肉。米国スタンフォード大学の教授のパトリック・ブラウン(Patric Brown)らが2011年に創業。同様に2019年にIPOを果たした『Beyond Meat(2009年創業)』と共に注目される。
CES SHOWでは『PORK』を提供し、特に中華料理での使用をイメージしたセッションが展開された。実際にシューマイを試食したが、見た目も味も、豚肉と遜色なく感じた。何よりも地球環境に良い食事をした満足度の方が大きいのだろう。実際にポークを出したことは中国市場へのインパクトを期待しているとのことだ。現在はまだミンチ肉だがより進化してくると部位ごとの味が求められることだろう。
実際にCESのラスベガス会場を後にして、現在ロサンゼルスに滞在中であるが、いたるところで『代替肉ブーム』を感じ取ることができた。
『MONTY’S Good Burger』は100%IMPOSSIBLEの代替肉だけのハンバーガー店だ。ここはリムジンでのりつけて行列する人までいるほど大人気でいつも行列している。
狭い店内にぎっしりと客がIMPOSSIBLEの肉を頬張る。代替肉専門のハンバーガーショップに人が行列していることに驚いた。
通り向かいの『Cal’s Jr』では『Beyond Meat』のメニューが本物の肉よりも2ドル高く表示されている。2ドル高くても代替肉を消費するエシカル消費層が多いことがよくわかる。
しかし、本格的な地球的な問題を解決するためには、代替肉が本物の肉よりも安く提供されない限り地球的なインパクトは難しいだろう。しかし、肉を食べるのに、植物由来の餌を必要としない、命をうばわない肉という選択肢が増え、外食産業から取り入れだしたことは、日本にも伝搬するフードテクノロジーとなることだろう。 旨さと頭で考える食肉問題の可能性だ。
エシカル消費を牽引する代替肉市場
エシカル消費とは…エシカルとは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞であり、社会問題に対しての意識の高い人たちは、『エシカル消費』によって、満足度も高まる傾向にある。
植物由来の代替肉を選択するという『エシカル消費』は、一歩先ゆくアメリカのトレンドなので、すぐに日本にも到達されると思うが、本物の肉よりも高い『ブランド』需要ではなく、代替手段として、本物の肉よりも安価にならないことには、社会的なインパクトは望めないと感じたう。
味は、遜色なくなってきているが、本物よりも美味しいとかの付加価値も必要だ。