民主党の岸本周平さんのBLOGOSより
http://blogos.com/article/105298/
まず、生乳の生産が一昨年2013年に猛暑で減る中、脱脂粉乳・バター向けの量が約8%も減少。そこで、在庫が減りました。
昨年2014年も、乳牛の頭数が減り、生産減。脱脂粉乳・バター向けの量も同様に11月までの比較で約8%減少。確かに在庫は減りましたが、それが原因ではなかったのです。
在庫が減ったとは言え、昨年11月末にはバターで約2万トン、脱脂粉乳で約3万トンの在庫がありました(2010年度末バター約2万トン、脱脂粉乳約6万トン。)。
農畜産業振興機構の国家貿易でも、昨年2014年度生乳換算で約18万トン(毎年の基本輸入量:カレントアクセスは約14万トン。)の追加輸入をしています。
スーパーの店先からバターが消えた原因は、主として、オイルショックの時のトイレットペーパーと同じ消費者心理だったのです。
もちろん、町のパン屋さんや、ケーキ屋さん、ラーメン屋さんもバターを買いに走りました。
昨年10月末から、12月28日の週まで、全国の小売店の毎週のバター販売量は前年同期比で、2割から最大3割まで増加。販売在庫はあったのですが、それ以上に買う人が多くてパニックになったのです。
騒動が一段落した12月末からは前年比マイナス1割が続いています。
バターの賞味期限は半年くらいですから、今年の6月頃まで、バターの販売は前年割れが続くでしょう。
確かに、時期的にクリスマス商戦前のバター需要が大きくなる時期だったので、皆さんパニックになったのだと思います。
その意味では、農林省の広報体制には大問題があったと言えます。この点は、ぜひ、改善しなければなりません。
これは、農林省が全国のスーパーに対して、説明不足すぎる。
もしくは、販促に利用したとしか思えない。
全国のスーパーも1人1つのお願いでなく、例年の供給量との比較が大事かも。
もしくは、バターよりも美味しい、マーガリンを作るとか…。