がんを宣告された患者の心理

その言葉は、ある日不意に言い渡される――「がん」。耳にした瞬間、多くの人は「死」を初めて実感し、自分の「命」を改めて認識するようになるという…

まさにそのとおりだ…。
いざ、がんを告知された瞬間に、自分の「死」を意識せざるを得ない。
自分の事、家族の事、親の事、友達の事、仕事の事、自分がガンであることを、誰かに告げた瞬間から周りの対応も明らかに変わる…。死へのカウントダウンを意識せざるをえなくなる。本当は生まれてきた時からカウントダウンしているにもかかわらず…。

ひとつだけ気楽になるのは、年金や老後のことで悩む必要はまったくなくなる。それと、共にやり残したことへの焦燥感で一杯になる。

しかし、闘病の事や費用のことなど、膨大な情報を前に、自分のカラダの中で起きていることを知りたいと思えば思うほど、大きなココロの問題と格闘することとなる。

ボクは、セカンドオピニオンを頼り、2015年6月4日に摘出手術をおこなった…。
早期に発見できたのは検診のおかげだ。最初の医者には余命2年と宣告されたが…。
術後3ヶ月、今、こうやって生きている。それだけで嬉しいのだ。


日経新聞の記事で警鐘されているいい記事があった。

そう、がんはすべての人の抱える問題だ。

■がん患者特有の心理

主治医から治癒率70%の治療法Aを示されたとします。一方、治療法Bなら治癒率は85%になるけれども非常に強い副作用がある。どうしようか迷っているところに、民間療法Cを誰かに勧められたとします、その民間療法が「絶対に治る」「みるみるよくなる」などと噂になっていたら、心引かれてしまう…。

それががん患者の心理なのです。AにもBにも、治療を受けるに当たって明確なマイナス点があるのがはっきりしていますね。でも、Cには明らかなマイナスが示されていない。そうするとまったくエビデンスがないようなCの選択肢に飛びついてしまうものなのです。

このようながん患者特有の心の問題は「精神腫瘍学(サイコオンコロジー)」という学問にもなっています。

がんは命を落とす可能性がある病気であるとともに、生活そのものを一変させてしまう面もあります。経済的な問題が出てくることもありますし、他人に依存して生きていく苦痛や、見捨てられるのではといった恐怖など、さまざまな精神的な負荷を患者が抱え込みやすいことが学問的にも知られています。非常に理知的な人であったとしても、根拠に乏しい民間療法に驚くほど高額な治療費をつぎ込んでしまうことも多いのですが、これこそが、がん患者特有の心理なのです。ぜひ知っておいてもらいたいと思います。

■マイナス材料が示されないものは疑わしい

治療法の選択で迷走しないために、私が勧めているのは以下のような考え方です。

先に挙げたA、B、Cの例で言うと、第一選択肢は主治医が示した治療法A。がん患者の多くは、Aが不安だからBを選び、するとBは不満だからC…といったように、次々と治療法までも変えてしまいます。医学的根拠に基づいたAを中心にすえて、そのうえで免疫療法に興味がある、サプリメントをやってみたいといった、派生した選択肢を主治医に相談しながら検討してみるのです。

がん患者には特有の心の問題が起こる。がんを宣告されたご本人はもちろん、サポートするご家族や周りの方々にそれを知っておいてもらえたら、冷静な判断を保つ一助になると思います。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO81260690U4A221C1000000/

魔の2週間

がんの告知と「魔の2週間」 日ごろ冷静な人も別人に

告知の直後は、衝撃を受け、絶望したり、怒り出したり、がんであるはずがないと否認したり。その後は、不安、不眠、食欲不振など日常生活に支障をきたす症状に多くの人が悩まされることになります。私はこの期間を“魔の2週間”と呼んでいます。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO80202530X21C14A1000000/

無料のがん検査を受けないと罰金にしてもよいかも

無料のがんの検査を受けないと罰金制度にすれば、日本の医療費確実に減ると思う。遅れれば遅れるほど日本の医療費が莫大になる。
まずは、企業ががん検査率を50%ではなく100%にする。
そうしないと罰金制度にするだけで早期発見につながる。

がんは企業も考える時代
国民の2人に1人が“がん”になり、3人に1人が“がん”で亡くなる

https://www.gankenshin50.go.jp/index.html


https://www.gankenshin50.go.jp/susume/contents9.html