万年筆 デルタ ドルチェビータ イタリアのオレンジの太陽

10年日記を愛用している…。
もっぱら、一日の終わりに数行しか書けないけれども、万年筆で一日の最後を記す、至上の自分の1日と対峙する一時だ。

現在の10年日記は2012年からなので、6年分の「今日」を眺めることができる。
2018年になると7年分の「今日」を一望できるのだ。

facebookや、Google Photos で数年前の今日の発言や今日の写真がランダムにピックアップされる。
しかし、その日の数年分の記録を一望できる機能は残念ながらまだ、コンピューター上では実現できていない。

そしてそれを刻むのがキーボードではなく万年筆による肉筆だ。
ペンは数百円のフリクションペンの時もある。

しかし、やはり落ち着くのが万年筆だ。

かつては、ラミー、サファリからスタートした、ブルーブラックは、ペリカンのスーベレーンに、2年前からは、ドルチェビータとマイスターシュテック149が仲間入りした。

マイスターシュテック149が来れば、もう万年筆はこれだけで…と思っていたが、実際に書く為に使うのは、圧倒的に、ドルチェビータの方が多い。

マイスターシュテック149の18金のペン先よりも、なぜか14金のドルチェビータのインクの豊富な吹き出し感が紙の上を滑らせてくれているからだ。

イタリアの太陽、ドルチェビータ


斎藤由多加氏のドルチェビータと共に…

仕事でも、なんだかこのオレンジの太軸の存在感が圧倒する。

それでいてグリップした時の安定感。
お洒落で有りながらも、実は質実剛健で、華奢でないところが憎い。

ペン先のしなりと、何よりも、たっぷりインクを吐き出して、滑るようなかき心地はずっと文章を書き続けていたくなるほどだ。

斎藤由多加氏と打ち合わせをした時には、まったく同じ、スポイト式のドルチェビータと出くわして驚いたことがある。

海外にも、最低万年筆は3本は持参する。

そう、一日の終わりにどの万年筆で記録するのかで、その日の気分がわかるのだ。

ドルチェビータの14金のペン先のソフトなかき心地…。これはやはり醍醐味だ。

何年も使えて、そこに価値を見いだせる。万年筆の投資ほど楽しいものはない…。

いつも、新宿のキングダムノートの中古で審美眼を磨かせていただいている…。

使わなくなった万年筆はまた買い取っていただき、新たな万年筆へという気持ちが動き出し始める…。

モンブランのマイスターシュテック149は、本当に高くなりました…。そろそろ売り時だと思う…。