2008年09月05日(金)遂にクローバーフィールドのDVD版が発売&レンタル開始となった。
午前中から、近所のレンタルビデオ店でレンタル!!!
こういう時ってフリーランスの良さを体感できる。
DVD特典映像を期待してのレンタル!
(1)監督マット・リーヴスによる音声解説 NO/OPF
(2)クローバーフィールド メイキング映像
(3)視覚効果
(4)モンスターの正体
(5)NGシーン
(6)削除シーン
(7)別エンディング
※Easter Egg(隠しコマンドあり)
しかし、特典はなんと、
「デクスター」スペシャル映像という作品のみ。
しかも、なんにもクローバーフィールドとは一切関係なし…。これはただの宣伝じゃない。でも、面白うそう!
しかし!!
うーん、しまった、特典映像は、セルDVDだけの特典だ。
レンタルでなく、セルDVDを買わなければ約90分の映像が楽しめないなんて…。
考えてみれば、2000年に、まだDVDが普及していない頃「マトリックス」のDVDが発売され、特典映像や、複数のコレクターズエディションが登場したあたりから、DVDの付加価値を非常に高めていったように記憶している。
シーケンシャルなVHSではできなかった視聴スタイルだからだ。
DVD特典としての、サブ音声で監督が2時間語ってくれるというのは、映画を作り手から観たい人にとって、こんな最高なガイドはない。監督が一緒に映画のシーンを観ながら、解説してくれるからだ。
オリバー・ストーン監督の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」の監督解説が秀逸だと思う。ヒッチコックが生きていたら、もしくはヒッチコックの時代にDVDがあったら、ヒッチコックの解説と共に映画を堪能することができる。すると、彼を崇拝するブライアン・デパルマあたりの映画にはもっと影響を与えていたかもしれない。
未だにダメダメなのが、スライドショウのような写真のような資料だ。ただの文字情報をテレビのリモコンで操作するというインタフェースに、もう無理がある。
テレビ画面を観ていて、無音声という状態が、とにかく非日常的である。静止画もテレビで見続けるのは大変だ。テレビはハイビジョンクオリティで絵画もキレイに写しだせるが、やはり基本は、テレビは動画再生装置としての文脈でボクたちは過去50年間接してきている。
また、最近の傾向では、「マルチエンディング」の特典映像も増えてきた。
これは、なかなか革命的なことだ。
マルチエンディングの映画を計画的に作るというよりも、監督の意向、プロデューサーの意向で、今まで、どちらかしか、公開されなかったエンディングバージョンを、DVDにおさめただけなのだが、これはその作品を好きな人にとっては、DVDを買ってでも観たい映像だ。
しかし、そのシーンだけが、YouTubeなどで共有されているので考えものだ。
「アイアムレジェンド」のエンディング
今まで、映画は、映画館で観る人(興行収入)が一番の上お得意様だった。しかし、劇場公開による一時収入だけではなく、DVDのレンタルというビジネスが登場し、さらに今回のようにセルとレンタルのDVDを分けることによって、2つのマーケットを開拓できる。
一つは、クローバーフィールドの映画を観ていない人のレンタル需要。
二つめは、クローバーフィールドの映画を観て、もっと情報が欲しい人へのセルDVD
僕は、映画も観て、レンタルを間違って借り、セルDVDも買おうとしている特殊な事例だ。
しかも、そんなことをブログにも書くものだから、検索してDVDに興味を持つ人が増えるかもしれない。
しかし、セルDVDも保存目的でなく、特典映像を消費したいだけだから、視聴し終えたら、ブックオフやTSUTAYAに販売しにいけばいい。だから純粋にセルDVDを購入するわけではない。
むしろ、所有権を放棄して、視聴する権利を消費し、DVDパッケージを再度流通に戻すということだ。
もしかすると所有権のあるパッケージを無期限でレンタルしているビジネスモデルなのかもしれない。レンタル代金は多少、高くつくが…。
(セルDVDの価格)-(ブックオフの買い取り)=(セルDVDの特典資料の消費金額)
の数式が考えられる。
ブックオフの査定や、オークションでの面倒なやりとり、を解消すればもっとコンテンツのパッケージは流通すると思う。中古市場での流通量に応じても、コンテンツの市場を計算するしくみも必要だろう。
クローバーフィールドエンディング
監督バージョン