『充実時程錯覚』一年を短く感じる人と長く感じる人の違い

左の動画と右の動画、どちらが長く感じるだろうか?

実は、これらの画像はすべて同じ時間。
多くの出来事が起った画像(早回し)の方が,出来事の少ない画像(スローモーション)­より長く感じます。
この錯視は『充実時程錯覚』と呼ばれています。
千葉大学文学部行動科学科心理学講座 一川誠研究室 岡崎聡
http://www.psy.l.chiba-u.ac.jp/labo/vision2/index.html

情報量の多い間隔のほうが,情報量の少ない間隔よりも長く感じる。
そのため、速度の速いものほど時間を長く、速度の遅いものほど時間を短く感じる感覚を「充実時程錯覚(じゅうじつじていさっかく)」という。

ルーティンワークが、多く日々の変化がなく、新たなイベントや体験がないと一年を短かく感じる。
反対に日々、新たなことに取り組む環境にある人は、一年を長く感じる。

考えてみれば、幼少期の頃は、何でも初めての事ばかりだから、1日の情報量が圧倒的に違うので、長く感じていたのだ。

どちらが良い悪いの判断ではなく、脳にとって、「充実時程錯覚」の有無の違いで、1年を短くも長くも感じることができることを知っておいて損はなさそうだ。

TBS『この差って何ですか?』

http://www.tbs.co.jp/konosa/archive/20160320.html