おそらく、「中国」の問題について書いたコラムでも、「中国」に関することを自動的にマッチングしてしまうだろうし、「FX
投資」なんて「レバレッジ」が逆に回ると多大な被害が出るから恐ろしいとネガティブな事を書いても、FXの言葉に反応した広告がでてきそう。
宣伝のつもりが、逆効果ということもありえるだろう。
海外のサイトのAdSenseを見ていると、どうやら単語だけでなく、文脈やコンテクストも理解しているように思える。日本語の場合はどうやら、本当に単語だけしか見ていないようだ。今後は「タグ」などで意図するエントリーとさらにマッチした広告を表示できるとさらにいいだろう。
また広告以外でも、関連する記事などと自動的に結びつけてくれるようなサービスがあり、はじめて人はクリックしたくなるものだ。クリックされなければ最終的には広告につながらない。
単に単語だけの広告では、マッチングといえないのではないだろうか?
479万人のユーザーを抱えるStumble upon http://www.stumbleupon.com/ (2008年03月現在)は、ジャンルごとにブックマークされた人気のサイトが検索ではなく、ツールバーをクリックする度に表示してくれる。検索するよりも、気に入らなければ、次々と押していけばいいのだ。 2008年02月13日より、Video版もあらわれた。http://video.stumbleupon.com/
OPERAブラウザに対応しているということでニンテンドーのWiiにも対応している。コンテンツマッチング型広告としてはこちらのほうがかなりメリットがありそうに思う。
広告ページを見ると、ユーザーの登録カテゴリーとズレがないので、広告もひとつのコンテンツとして表示されるわけだ。しかも1ユーザーで0.05ドルだから、1日100クリック購入してもたったの5ドルである。
本当はGoogleのような検索オリエンテッドな企業に買収されるべきだったStumbleは2007年05月31日より、eBayの傘下である。eBayとのシナジーはすぐには結びつかない。AmazonやYahoo!のほうがよかったのかも。
すべてをコンピュータで自動化をはかるgoogleモデルと、ソーシャルな無限リソースによる人海戦術モデルとの対決はしばらく飽きさせずにボクたちを楽しませてくれるだろう。
もちろん、日本語処理という事で、時間のかかっているgoogleに対して、人海戦術的ブックマークによるStumbleモデルを日本語サイトで立ち上げるということは簡単だ。
一番近いところにいるプレイヤーは、はてなブックーマークを持つ、はてなだ。
はてなブックマークをStumble化して、クリックしていくだけでいい。 そして、広告を間に挿入する。広告も情報となる。その広告もユーザーの満足度に応じて料金の割引があるなど、ユーザー視点が必要だ。金を出せば露出するできるだけでなく、ユーザーに好まれる傾向にある広告は料金のレートが下がるなどの新しい広告料金の設定が必要だろう。
企業向け広告だけでなく、本格的な個人の広告が掲載できるように、またPVやポイントに応じた広告表示などもできると、金銭だけでない価値が醸成されるのではないだろうか?
はてなが日本版GoogleAdSenseを超えてもまったくおかしくないと思う。はてながGoogle AdSenseに頼っている場合ではない!はてなが、はてなAdSenseを作ればよいだけだ!