「IKEA 通販」をネットで調べてみると、買い物代行会社のサービスがたくさん登場する。
https://www.google.co.jp/#q=ikea+%E9%80%9A%E8%B2%A9
本日のIKEA港北での買い付け完了です!これから車に積み込んで店に戻って梱包です!引き続きご注文は、こちらからどうぞ!→https://t.co/zqButIiExJ
♯IKEA
♯イケア pic.twitter.com/ZpU9FFrHVr— IKEA買い物代行 Brain (@ikea_tsuhan_net) 2016年8月17日
しかも、IKEA側もそれを黙認している状況だ。
ビジネスジャーナルはその理由をこう分析する。
・通信販売の免許を持っていないので通販はできない
・海外のIKEAと日本のIKEAは別
・通販代行業者は黙認
http://biz-journal.jp/2013/08/post_2771.html
本当の理由をIKEAさんに聞いてみた
KNNの調査によると、この「通信販売の免許」の理由ではなく、
「ネットのリアルタイム在庫」と「店頭の実質在庫」が一致しない為との回答を以前、いただいたことがある。
考えてみると、IKEAは、販売店舗があるが、それは販売店舗というよりも、「ショールーム」と「倉庫」があり、顧客が勝手に倉庫から、「出庫」し、「精算」を終え、持ち帰るという「配送」を省く機能を売りにしたビジネスモデルである。
顧客が倉庫から商品をカートに乗せている状態でまだ精算が終わっていない状態は、すでに商品は売り切れているが、在庫データとしては残っている状態だ。
これを「リアルタイムの在庫データ」が把握できないので、ネット通販に向かない…との論理はすこし理由がおかしい。
顧客は、ネットですぐ買えるということよりも、IKEAに行かなくとも買えることの方が重要なのだ。
だから、在庫数は、アバウトでもまったく問題がないのだ。申し込んだけど、在庫少なめの場合は、ないので、返金処理してもらえればすむ。
IKEAがネット通販で失うもの
IKEAが通販をやらない理由を考えてみた…。
IKEAがネット通販を始めるためには、
「受注」と「在庫確認」と「配送」という3つの、IKEAが今まで省いてきたオペレーションが新たに加わるのだ。
そこは今までの、ビジネスモデルと逆のことを展開しないと通販化できないのだ。
IKEAはことごとく、フラットパック(顧客が組み立て)で倉庫から顧客が搬出するというスタンスで伸びてきた企業だ。
しかし、そう考えると、また、ネット販売とも相性が良くなると思える。
やらない理由は、通販をすることによっての来店頻度の減少しか考えられない。
来店が促進できる。
来店されると、「ついで購入」が増える。
IKEAに、家族と一緒に行くというレジャー感覚。
家族と一緒にIKEAの家具を作る。
子供の時によくIKEAに行く家庭は、オトナになっても同じ行動をとりがち。
これらが、ネット販売になることによって、IKEAの文化がなくなる可能性もありそうだ。
つまり、IKEAは、フラットパックを売るよりも、来店して持ちかえって、とんちんかんちんすることの文化を売っている企業と考えたほうがよさそうだ。
あの巨大な倉庫を家族でカートを押して周り、買い物する楽しさは、ネット通販になると経験できない。
大げさにいうと、ディズニーランドが宅配されても楽しくないのと同じなのかもしれない。
行くしかないから…ない地方の人は、IKEAの出店を心待ちにしなければならない…というビジネスモデルなんだろう。
IKEAの創業者、イングヴァル・カンプラードの、「家族で出かけて、家族で荷物を運び、家族で組み立てるという、家族の絆を強めるために、通販サイトはやらない」という伝説のコンセプトが正しいのかもしれない。
IKEAが通販をやらない本当の理由は、通販で失うIKEAの文化のほうが甚大であるからだ。
世界の億万長者! IKEA(イケア)創業者の”財団法人”経営術
IKEAの名前の由来は、
【I】 Ingvar イングヴァル
【K】 Kamprad カンプラード
【E】Elmtaryd 農場 エルムタリッド イングヴァルが育った農場の名前
【A】Agunnaryd町 アグナリッド イングヴァルが育った村の名前https://4knn.tv/ikea-ingvar-kamprad/
過去のヒアリング
買い物代行のサードパーティーを黙認しているとしたら、
IKEAのためにも、ユーザーのためにも、そして直販サイトが突然登場するなら、買い物代行サードパーティーのためにもならないのではないだろうか?追記:2009年09月14日(月)15:06
広報部ではなくコンタクトセンター様から回答が得られた。
1.通販サイトを黙認されているのか?アクションはとっているのか?
現在、違法なIKEA通販サイトに関しての情報を収集しており、法的手段の対処をする準備段階にある。
2.海外でも通販をおこなわないのか?また、なぜ通販を展開しないのか?
フランスのサイトでは、一部の商品の通販を行っている。コストをかけないために現在はその(通販の)体制をとる予定はない。
3.ウェブサイトで、違法な通販サイトを、お客様に対して警鐘しないのか?
IKEAのウェブサイトで、お客様向けの「通販サイトへのご注意!」の案内については、提案があったこと上司に伝える。4.広報部ではなくなぜコンタクトセンターなのか?
直接、広報とのコンタクトはもうけていない。こちらで受け取り、判断させていただく。メールでも対応させていただいている。ご理解をいただきたい。http://knn.typepad.com/knn/2009/09/ikea.html