Wow!ついに登場したWindows版の iTunes!
ネットでの音楽購入を狙った戦略では当然だろう。しかし、アップル製品のサードパーティーは、マーケットを牽引するだけで、さてこれらからが稼ぎ時なだけにつらい立場だと思う。Windows版のMusicMatchは、キヤノンシステムソリューションがサポートしはじめたばかりだっただけに…。今日あった市場がアップルの場合は一瞬にして不毛の地となる宿命でもある。
また、Belkin Voice Recorder for iPodやBelkin Media Readerなどが登場し、ボイスレコーダーになったり、動画像用HDとiPodが変革する兆しをみせているが、次世代の「iPod Pro(笑)」には当然、そなわってしまうことだろう。
ネット音楽配信市場は、2008年には33億ドル(4000億円)市場と予想され、音楽ソフトの26%を占めると予測される(ジュピターリサーチ)。日本では2006年に1000億円と予測されているので、レコード盤からCD盤に変化した時と同じようなメディアのスイッチがまもなく訪れることは容易に想像がつく。そのうち個別ダウンロード型ではなく、レコード会社ごとに月額課金で好きなだけ聞けるというような手法もあらわれることだろう。そうなった時の音楽市場はどう変化するのだろうか?また、携帯なのか、PDAなのか?
無線LANがついてIP電話となったiPodが登場してもおかしくないだろう。
また、アップルらしいアプリケーションが、アップルだけから生まれない土壌の現在を考えると、アップルが手を出す前のニッチなマーケットで、サードパーティーが、稼がなくてはならないのはつらいことだ。…とは、いってもアップルが重い腰をあげる前のMacintosh市場は魅力的なものだ。勝算は、短期間に荒稼ぎできるところにある。
AdobeがPremier ProでMac版をラウンチしない理由は、なんといってもFinal Cut Proの存在であり、QuarkがOS X版を開発しないのも、AppleのOS戦略に迎合する必要がないからだ。アップルは、このように将来の自分のOS陣営を自社ソフトで固めてしまいながら、孤立していく道を選んでしまったようだ。長い目で見れば損な選択も、今、OS Xを魅力的にするのは、自分自身の努力しかないからだろう。
OS Xが浸透していくなかで、アプリケーションのサードパーティーは、ますます、アップルにはできないことで勝負していく時代なのかもしれない。
Macintosh市場には、Windows市場とは違うチャンスがあるので、やりやすいのかもしれないが…。アップルはMSと違って、市場が成立するまでの間は、必ず生かしてくれる点だ。
ボクがジョブズならば、次は絶対に、Life with PhotoCinemaの分野だろう。
iTunes for Windows日本語版は2003年10月21日(火)よりダウンロード可能とのこと