特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」 コロプラ VS 任天堂

特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp

J-PlatPat で誰もが簡単に特許の申請を検索できるようになった…。

現在、係争中のコロプラと任天堂の特許数を比較してみると…。

任天堂は2017年12月22日、コロプラに対し特許権侵害を理由として「白猫プロジェクト」の配信などの差し止めと、44億円の損害賠償を求めて提訴中

1年あたりの特許ヒット数はコロプラ66件、任天堂30件

コロプラ ヒット数 661件
2008年創業 創業10年 1年あたり 66件
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopSearchPage.action

任天堂ヒット数 2167件
1947年創業 創業71年 1年あたり 30件
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopSearchPage.action

44億円の損害賠償のうちどれだけ、カウンター特許でカバーできるかが争点になりそうだ。
もしくは、最強と噂される任天堂法務部にカウンターを浴びせることができるのか?

コロプラを訴えた任天堂特許戦略の考察

・平成28年9月、任天堂がコロプラに対して特許侵害を指摘
・任天堂の特許は、タッチパネル上で操作する際に使用する技術
・任天堂の請求内容は、「白猫プロジェクト」の差し止めと44億円の損害賠償
任天堂はコロプラ指摘直前に特許を訂正
特許取得後、訂正審判というのを請求すると、特許の内容を訂正(一部変更)することができます。訂正の主な目的は、特許紛争時の準備。例えば、相手からカウンターパンチで特許の無効審判を請求されても無効にならないようにするとか。

ここで、任天堂は、特許3734820号の訂正審判(訂正2016-390074)を平成28年6月14日に請求し、8月12日に確定しています(以下、特許庁の審判情報画面を一部引用)。つまり、コロプラへの指摘(9月)の直前には、特許の訂正が完了していることから、臨戦態勢が伺えます。

http://blogos.com/article/270502/

任天堂・コロプラの特許問題 高額訴訟、迎え撃つ“カウンター特許”に注目

❏特許は独占権ではなく排他権にすぎない
❏特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で調べてみると、コロプラは10年以降に出願された215件の特許を保有していた。コロプラは08年に設立された会社で、設立当初から特許には力を入れてきた会社であると思われる。
❏ゲーム業界は、任天堂、セガ、バンナム(バンダイナムコエンターテインメント)、コナミ、スクエニ(スクウェア・エニックス)、ソニーなど古くからのプレーヤーがいる一方で、コロプラやレベルファイブなど最近名前が出てきた新時代のプレーヤーも多数いる。これらの新時代のプレーヤーの売り上げは、古参プレーヤーのそれに劣るものではない。
❏白猫プロジェクトの17年の売り上げは149億円ともいわれているし、人気ゲームパズドラ(ガンホー)の同年の売り上げはなんと473億円といわれている。
❏ちなみに12年にレベルファイブがサッカーゲームのイナズマイレブンを対象としてセガから訴えられたとき、レベルファイブは全く特許を保有していなかったのでカウンターが全く打てなかった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180115-00000500-fsi-bus_all