【映画】「スティーブ・ジョブズ」という名の大河ドラマ
ようやく、ダニー・ボイル監督、マイケル・ファスベンダー主演の映画「スティーブ・ジョブズ」を観てきた。アシュトン・カッチャー主演の「スティーブ・ジョブズ(2013年)」から実質2年なので、また?ジョブズの映画?的な雰囲気もある。実際にジョブズが亡くなったのが2011年10月5日なので、実質4年と5ヶ月弱しか経過していない。ウォルター・アイザックソンが記した「スティーブ・ジョブズ」が世界で発刊されたのも同月の2011年10月24日だった。
この映画を見る前に、まずアシュトン・カッチャーの「スティーブ・ジョブズ」を見ておくべきだ。どちらかというと、こちらの「Jobs(原題:2013)」の方が、ウォルター・アイザックソン原作に忠実なのだ。できれば、テレビの金曜ロードショーあたりで、アシュトン・カッチャー版を放送してからマイケル・ファスベンダー&ダニー・ボイル監督版の公開というスケジュールにすべきであった。
日本公開名が全く同じ映画「ステイーブ・ジョブズ」だが、内容は全くかぶらない。
すると、IT戦国時代のアップルにおける登場人物群が少しでも頭に入ることだろう。それでなくても登場人物が多い。Appleの歴史のバックボーンが何もないと、単なる親子映画になってしまう。そういう意味では、カッチャー版で「ウォズ」や「コトケ」「スカリー」などとの文脈が整理される。アシュトン・カッチャー版の「スティーブ・ジョブズ」の間に、マイケル・ファスベンダー版の「スティーブ・ジョブズ」は、スッポリと挿入でき、理解を深めるからだ。NHK大河ドラマに歴史の知識はあればあるほど楽しめるのとまったく一緒だ。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kandatoshiaki/20160223-00054663/
ヤフーニュースの記事にも書いたが…、
すでに公開されているエピソードだけでスティーブ・ジョブズを創るには無理があるのだ。だからこそ、NHK大河ドラマのように、史実を変えないまでも、いろんなエピソードをあわせて新たな群像劇にしあげる必要がある。
…であればだ、この映画こそ、facebookを描いた、デビッド・フィンチャー監督の「ソーシャルネットワーク」のように、「林檎の国の王」とか「think different.」などの別のタイトルで、ジョブズ映画としながらもフィクションとして創る方法もあっただろう。
もちろん、脚本は「ソーシャルネットワーク」と同じアーロン・ソーキンなのだから…。
しかし、観客としては、「ジョブズ」のタイトルが冠されていないとい行かないか…。いや、「ジョブズ」のタイトルだけでも、もう食傷気味なのだ…。
この映画について、もっと語りたいので、ソーシャル・ネットワーク上でも、ネタバレ部屋を作って、もっとプロモーションすべきだろう。
ネタバレ的には…。
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ウォズは似ているんだけど…。
ケイト・ウィンスレットのジョアンナ・ホフマンは、どことなくマドンナ風でカッコよかった…。
しかし、実際のジョアンナ・ホフマンはちと違う…。
かなり痛いw
スカリーは、あんなにも、おデブではない…。
むしろ、スカリーのスピンアウト映画もみたいぞ。
歴史映画が為になるような史実があるように、そろそろIT業界のクレイジーな人たちの経営手腕を2時間のエンタメで楽しめるような映画がほしい。
ぜひ、今度は、「ジョン・スカリー」の「オデッセイ」をテーマに、ペプシの社長の娘と政略結婚し、ペプシを捨て、アップルに入り、ジョブズを追い出したものの、自分も追い出されてしまい、訴訟に巻き込まれたり、というもっと面白いエピソードもありそうだ。
コークに勝った!IBMに挑んだ!
ジョン・スカリー
「スカリー 世界を動かす経営哲学」
スカリー―世界を動かす経営哲学〈上〉
他にも、ギルバート・アメリオ原作の「薄氷の500日」あたりも面白そうだ。
視点を変えれば、事実は大きく異る。真実は、もはや神のみぞ知るのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=lwDoLj8ppQE
NeXT時代のジョブズを助けたのは、結果として、ギルバート・アメリオだった。
https://www.youtube.com/watch?v=BNeXlJW70KQ
他にもジョブズの数々のエピソードを語るには、この一冊「ジョブズ伝説」があれば、成立する。
タイムスリップして、ジョブズが蘇るとか、ジョブズのアイデアが書かれている「スティーブ・ノート」などいくつかスピンアウト考えられそうだ…。
スティーブ・ジョブズが、死んだことになっているが、実はタイムマシンでエジソンの時代へ、行っているとかも…。