「自民党離党」の最後のカードを切り出した小池都知事の「決められない都知事」の汚名挽回
2017年6月1日
小池知事、自民に離党届 都議選へ退路断つ
東京都の小池百合子知事は1日の会見で、自民党に離党届を提出したと明らかにした。同日、地域政党「都民ファーストの会」の総決起大会で代表に就任したことも発表。小池氏は総決起大会で離党について、「東京大改革を進めるために決意を示した」と述べた。7月の都議選を前に退路を断ち、自民との対決姿勢を鮮明にした。
http://www.sankei.com/politics/news/170601/plt1706010031-n1.html
意外にも、早々の最後のカードを切り出したことに驚く…。
都議会の選挙戦まであと一ヶ月あまり、ギリギリで切り出すと思っていたカードが切られた。
この社会の風を読むチカラのある小池都知事ならではの判断だ。
豊洲問題、東京五輪問題、物議を醸し出すことには長けているが、その後の何も「決まらない」「決められない」のイメージは、なかなか払拭できるものでもない。
そして、自身の身分も「自民にいながら、反自民」という立場も、「決められない」のイメージを払拭する必要があった。
しかし、それがこんなにも早く、最大の目玉としてとっておきたかったはずだが、「決められない都知事」を挽回しなければならなくなったようだ。
共同通信社が5月27、28両日に行った世論調査では小池氏支持が63%と高い一方、支持層のうち都議選で都民ファーストを投票先に選んだのは17%。小池氏には離党で自らの立場を明確にし、都民ファーストの支持につなげたいとの思惑があるとみられる。