20歳までのメディア接触体験が人生に大きく影響を与える〜マルチネイティブの共生時代〜

人生80年マトリックス という図で、いかに、生まれてからハタチまでの20年間が重要かを考えてみたい…。

つい、先日、ソフトバンクアカデミアのメンバーと一緒にカラオケに行って感じたのが、当然のことながら、歌う楽曲がまったく違うことだ。10年違うだけで歌う楽曲が大きく変わる…。

20代の人はボク(60代)の楽曲は知っているけれども、ボクには20代の人楽曲がまったくわからない…。

アニメのおかげで、『推しの子』YOASOBIの『アイドル』や『チェーンソーマン』米津玄師『KICK BACK』は、ギリギリの最大公約数(greatest common divisor)的に、知っているけど。ほとんど歌えない。リズムが違うのだ。ブルースの裏ノリともまったくちがうリズムだ。転調も激しすぎて、自分がどのキーにいるのかがわからないw

これは生まれた来た時代から20歳までに聞いてきた楽曲に影響を大きく受けているからだ。
音楽に関しては、20歳までに聞いてきた楽曲を墓場にまでもっていく傾向がある。だから演歌好きな人はずっと演歌と一緒に老いていく。

20代の人は、父母や祖父母の聞いている曲を耳にする機会があるのでわかる。しかし、60代の人は、20代の人の楽曲を聞く機会、聞くメディアが枯渇している。テレビを見てもチャンネルを変えてしまうだろうし、あえてサブスクやストリーミングでも聞くことがない。

テレビで見て聞くような歌番組が減り、あえて追いかけないと最新ヒットチャートに頼ることなく、20代で聞いてきた楽曲だけで十分楽しめてしまうからだ。

紅白歌合戦の楽曲も、ほとんど知らない楽曲になっているくらいだ。

テレビに象徴される、テレビネイティブ世代が続々と80代へと突入している。あと20年もすると『テレビジョン』というメディアの王様が不要となることがわかる…。

マルチネイティブの共生時代

この図からもわかるように、1950年代生まれのテレビネイティブも、 1970年代生まれのX世代も1990年代生まれのY世代、そして2000年代生まれのZ世代もα世代も共生しているのが現在の時代だ。

新聞・雑誌・ラジオ・テレビという20世紀メディアから、インターネット、ソーシャルメディアの台頭(The Rise of Social Media)により、世代によってのメディアの生息地域が大きく別れて分断されている。

そして、同じソーシャルメディアでも、世代によって感じ方も大きく乖離しているのが特徴だ。

■フォートナイト 同時接続10万人時代


インスタは、リアルな友達?興味のあるつながり? 同じSNSでも世代で違った認識

https://www.threads.net/t/CuY6luEP6k1/?igshid=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D

インスタはリアルの友達 Twitter は大人になって知り合った人(オンライン偏重) Facebookは完全に仕事の繋がり


インスタはハッシュタグの興味の繋がりで知人である率は低い。 twitterはmixiからの移住先と興味関心のあるフォロー関係。 facebookは知人と知人の知人の拡張。

この世代による認識の違いは大きい。

現在20歳の2003年生まれのメディア体験

現在20歳の人たちは、これまでの20年間で触れてきたメディア経験を2083年まで継続していくこととなる。

デジタル・ネイティブ→ソーシャルネイティブ→AIネイティブへ

https://4knn.tv/youtube-gen/