世界のGDP通りの消費よりも、中国が世界のお客さまを代表するようになってきた…。
世界のGDPから比較すると、個人の金額ベースに置き換えると…
アメリカというサラリーマンさんは、年収1600万円
中国というサラリーマンさんは、924万円
日本というサラリーマンさんは、490万円
このGDPにおける年収ベースから考えても、中国がいかに、物質的な欲望に冒されているのかがよくわかる。そう、これからもますます中国向けへの贅沢品のアウトバウンドは活況となるだろう。
しかし、本当に彼らがどこまでブランドの価値を理解しているかは定かではない。高価格で金ピカが素晴らしいという、かつての昭和の日本の成り上がりのイメージを彷彿させる。ヨーロッパでブランド品を買い漁った、「なんとなくクリスタル」族を想い出した。
Paul Davis I Go Crazy
高級ブランドの衣服やバッグ、腕時計などのぜいたく品市場は昨年、世界で前年比7%増の2320億ドル(約27・3兆円)だった。このうち、中国人による消費は同4%増の1060億ドル(約12・5兆円)で、全体の約46%に達した。
だが、中国人の消費のうち、76%にあたる810億ドルは国外で使われている。国内での消費は250億ドルで、7%を超す高い経済成長率が続いているのに、前年より11%も減った。