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発想法〜曼荼羅とマインドマッピングの融合法〜

曼荼羅(まんだら)とは、タテ3つヨコ3つの9つのマスにアイデアをだしていく発想法。中央のマスに大テーマを設定し、そこから強制的に8つのアイデアを生み出していくのです。

西洋ではアウトラインプロセッサという、「サンドイッチ形式」のアイデア発想法がありますが、曼荼羅は東洋型の思考で、「のり巻き形式」による、しかも限られた箱にきれいに収めたいという、和の精神で発想するアイデア法。これは、川崎和男先生から解説を受けた受け売り。MacPressという世界で初めてのMacintoshのフリーペーパーを関西で発行している時に、インタビュー記事を担当していた時に伺ったお話。

用意するのは紙とペンだけ。タテ2本、ヨコ2本の線を書けば、それだけでそこから無限の曼荼羅の宇宙空間が広がる。
MacintoshのHyperCardの専用ソフトなども昔はあったのですが、(Windows版は今もこちらにあります)現在Macで使えるものはありません。エクセルなどで自分で作ることもできます。しかし、ディスプレイの制約をうけるのがイヤでボクの場合は絶対に紙!しかも大きなクロッキー帳を持ち歩いて使っています。

発想そのものは、紙で顕在化することが、人間にはやはり向いていると思う。マシンの前に座ってひらめくこともあるが、マシンがないと発想できないでは困ってしまう。また、データ化すると便利であるが、その前の紙という自由度の高いメディアで醸成させていくほうが広がりがでるように感じる。

データがマシンの中のファイルに隠れてしまうのではなく、いつでもどこでも、スケッチブックを開くと、自分の脳と対話できる環境が重要だろう。

最近は、本のような長い論文形式のものも曼荼羅でアウトラインを1章から8章まで設定し、そして1章を中心にして8つの節を考える。さらにその節を中心に8つのコラムを…。3段階進めるだけで、8*8*8でなんと512本ものコラム群のアイデアが階層的に形成されています。これは実際にやってみると驚く手法だ。

曼荼羅の特徴は、雑多な雑念を忘れ、ひとつのテーマにしぼって、なんとか8つ埋めたいという欲求が生まれるところがミソ!。そして周りを眺めて自由に拡散していける一人でやるブレーンストーミング手法の一種だ。

そして、今度はそれを収束させる方法に「マインドマッピング」のような方法を使っている(※マインドマップは商標登録)。マインドマッっピングでは階層で構成された曼荼羅アイデアをもとに、関係性ごとにグルーピングをさせることができる。この双方の役割を兼ねたソフトウェアが欲しいところ(ajaxでホイホイ書ける人がいるのではないでしょうか?)。

ボクの場合はマインドマップを関係軸として使っています。ただ自由に拡散させるためではなく、タテ軸ヨコ軸に意味を持たせるのです。そうすると、その軸のポジショニングによって、新たなアイデアに関係性と数値的な意味が付加できるのです。たとえば、縦軸にプロとアマ、横軸にビジネスとホビー、これでその製品がどこの属性を狙っている製品なのかの位置づけがわかるようになる。

情緒的な感性を刺激する曼荼羅と、関連性を示すマインドマップの思考を合わせることによって、右脳と左脳を同時に刺激し、大きな紙とペンで行動しながら描くことにより、公園やカフェや電車、そして、音楽をあわせて、平坦になりがちな脳に新たな酸素をできるだけとりこむのです。

また、退屈になりがちな会議やセミナーも論理的にまとめるだけでなく、発言者の似顔絵を同時に書くようにしている。すると、発言者の言葉だけでなく、表情や実際の顔を2Dに描くことにより、その人の特徴を集約して、同時に脳は処理しようとしてくれる。それにより、記憶にも鮮明に残るようになる。

ほんの些細なライフハックというよりもTipsに近いようなものだが、普段使っていない思考回路と、脳に新たな酸素を送り込むことは、他の作業にも結果としていい影響を与えてくれることだろう。

ボクの考える「ライフハック」とは、とにかく「ストレスフリー」という目的だけではなく、その作業や工程そのものも楽しめるということが絶対的条件だ。楽しくなると、その快感を導くエンドルフィンの分泌が、増加し、次なる仕事への活力へと導いてくれるはずだ。むしろストレスを積極的に楽しむことこそ、ライフハックなのではないだろうか?

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