ユーザーが演奏すると、著作権者が儲かる時代へ!

2008年4月1日、ニコニコ動画がJASRACに売り上げの、1.875%支払うということで、包括契約をしたそうだが、先行していたEyeVioが、開始延期というリリースがあった。誠に、残念だ。

しかし、

ニコニコ動画も売り上げの、1.875%とかではなく、誰の権利の楽曲がニコニコ動画に何回投稿され、それが、何回視聴されたのかに、もとづかないと結局、著作者にその著作権料がきちんと戻らない事になってしまわないのだろうか?TV局との包括契約と一緒で正確に信託された楽曲がうずもれてしまうことだろう。ニコニコ動画で再生されているだろうメジャー楽曲のほとんどが、JASRACが分配するデータと一致しているとは考えられない。なぜならば、ニコニコ動画での「歌ってみた」や「演奏してみた」を人的に数えていないからだ。「タグ」をJASRACがわざわざ調査しているとは思えないし。楽曲で作詞作曲者を割り当てられるといい。

また、この馬リオブラーズのようなメドレーも分配しにくいだろう。

カラオケ行きたい人が続出?

実際にCDをニコニコ市場で購入している人もいる

それを考えると、YouTubeがJASRAC以外の著作管理団体であるJRC(ジャパン・ライツ・クリアランス)と包括契約したことのほうが、一曲づつ正確に著作権料が支払われることになるのではないだろうか?。ボクは個人的にはこちらの契約のほうが納得がいく。

JRCは使用料を「分配データ」を基に分配するシステムを採用している。たとえ、ユーザーがMr.ChildrenやL’arc en cielの楽曲を演奏して、視聴されたとすると、JRCに信託しているMr.ChildrenやL’arc en ciel らの作詞、作曲に対して使用料が支払われることになる。

ファンがアーティストのCDやDVDを購入することしかできなかったが、今後は演奏したり歌唱することによって、アーティストに著作権料を分配し、貢献するということもできることになるだろう。

今後はYouTubeなどでこれらのJRCが信託された楽曲をユーザーが演奏することにより、YouTube側にJRCに対して費用が発生する。当然、それに伴い、YouTube側も何らかの広告なりのマネタイズモデルが近々に登場することは確実だろう。それこそ、動画共有時代のビジネスモデルである。広告のように見えるかもしれないが、実はそれは単なる「広告」ではなく、リンクによる「販売機会の創出メディア」となるのである。それは音楽というレコード時代からのパッケージビジネスを超えたユーザー参加型の音楽市場が誕生するという解釈もできる。
ユーザーが参加することにより、楽曲だけではなく、楽器や楽譜、Tシャツ、DVDなども関連して販売されることは安易に創造できる。

まさにCGMの時代が到来するのだろう。

EyeVioがJASRACと契約をしたが、諸般の事情で延期というのは、「諸々と大人の事情」があることがわかるが、この一括での権利契約と広告マネタイズモデルとの折り合いがつかなかったのではないだろうか?あくまでも憶測であるが…。

2008年2月12日の”日本著作権音楽協会(JASRAC)との契約締結”に
関するお知らせの中で、JASRAC管理楽曲をユーザー様が歌唱・演奏した
映像の投稿を受け付けるサービスを3月中に開始する旨お伝えいたしましたが、
諸般の事情により、延期する運びとなりました。

現在、具体的なサービス開始時期は未定ですが、可能な限り早い段階で皆様に
本サービスをお届けできるよう作業を進めております。

 この一連の、動画共有と音楽著作権との契約については、いつサービスがどのような形体でスタートされるかがとても気になる。

とにかく、クイックスタートで、新たな音楽を核とした共有化時代の参加する音楽ビジネスマーケットを築いた方が本当は正解だとボクは信じている。古いCDを何度も聞くよりも、あたらしい解釈の素人アーティストたちの競演を見ながら、本物のアーティストのよさを再度体感することができることだろう。

2008年は、動画共有と音楽の歩み寄りによる新たな年になりそうだ。次はテレビだ!

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