かつて、「カルバンゴ」という名のインターネットラジオのハードウェアのプレイヤーがあった。
Kerbango’s Internet Radio
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B00004XONG/104-0343468-4800713?v=glance
500局ものインターネットラジオ局のストリーミングURLをプリセットしたイーサネットで接続するラジオのハードウェアであった。
かつて、「カルバンゴ」という名のインターネットラジオのハードウェアのプレイヤーがあった。
Kerbango’s Internet Radio
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B00004XONG/104-0343468-4800713?v=glance
500局ものインターネットラジオ局のストリーミングURLをプリセットしたイーサネットで接続するラジオのハードウェアであった。
その登場に、「ラジオの時代は終わった」と感じたが、たかだか64kbps程度の音質ではラジオを駆逐することはできなかった。
その後、「カルバンゴ」の機能は、「iTunes」に取り込まれ、128kbps程度でネットで無料でジャンル別の音楽の無料聴きができる。
当然、ラジオにおける楽曲の著作権料は、テレビと同じように、年間での使用料金で清算されている。しかし、ほとんどが、媒体でかかることによって楽曲が認知され、ひいてはCDなどの購入につながるための販売促進としてとらまえられることが多い。
しかしだ…。2005年、インターネットがブロードバンドとなり、そしてRSSでブログで、さらにSNSによってラジオのビジネスモデルは遂に完全に葬り去られようとしている。
とにかく、 まずは、台風の目となっているのが
「ラストエフエム」 http://www.last.fm」だ。
タイトルどおり、ラジオのFM放送がラストになることを目標としている英国のサイトだ。まだまだベータ版で未完成であるが、可能性はすごい。
「ラストエフエム」のサイトにアクセスして、自分のアカウントを取り、好きなバンドやアーティストを登録してみる。それだけで、自分専用のラジオ放送がセットアップされることとなる。しかし、最初は好きな曲ばかりはかからない。ところが、気に入れば「LOVE」ボタンを、気に入らなければ「skip」ボタン、二度と聞きたくなければ「BAN」をクリックするだけであなたの音楽の好みを学習していく。
もっと手っ取り早く、好みの放送局に仕上げるには、好きなアーティストにつながっているファンの放送局を聞いて、上記の「LOVE」を繰り返せば、自分の好みを登録しやすくなる。
SNS的な要素で音楽の「プレイリスト」で連鎖していくのである。
ちなみに、ボクのステーションは
http://www.last.fm/user/knnkanda/
となっている。
ほとんど自分の持っているCDは、iTunesに入っているが、さすがに持っていないCDまではiTunesで聞くことができない。しかし、「ラストエフエム」では、CDを持っている必要がない。ラジオだから、受信するだけだ。しかし、自分の好みを学習していくので、持っていない好きそうな曲がいつでも「シャッフル」される感覚だからもう手放せない。
もしかすると、iTunesもiPodもAppleMusicStoreさえ不要な時代に突入するのかとさえ感じてしまう。
さらに米国のyahoo!でも、
「ラウンチキャスト」
http://launch.yahoo.com/
が、開始となった。
こちらは、さらにすごいのが、ミュージッククリップまで検索ができるようになっている。さすがに、yahoo!らしく、広告によるビジネスモデルだ。ブリトニーだろうが、マドンナだろうが、300kbpsのフルスクリーンで、いつでも登場する。
一度、見たビデオクリップは、「マイビデオ」にタグが残っているので、あたかも保存しているかのようだ。
また、CDを購入する際には、アマゾンやブロックバスターなどを比較しながら一番安いところで購入することとなる。しかし、これだけカスタマイズして、自分の好きな曲ばかりが、かかっていると、購入する意欲などほとんどなくなってくる。
自分が苦心して集めたビデオクリップが、いつでもデスクトップに登場しているようなものだ。
日本の音楽産業が、iTunesMusicStoreごときで騒いでいる間に、音楽産業そのものが大きく音を立てて崩れていく音が聞こえ始めた。
もうラジオなんていらないし、そのうちこの進化はテレビまで不要にしてしまうのかもしれない。