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ライブドア事件における”メディアのロングテール”

「デジモノに埋もれる日々」さんに
http://c-kom.homeip.net/review/blog/archives/2004/11/post_132.html
というコラムがあり、「堅いメディア、柔かいメディア」の説明がなされている。
「堅いメディア」とは、現在のメインストリームであるマスメディアを表現している。正確で信頼できる情報を送るメディアであり、今までの「メディア」とは「堅いメディア」のことだけを指していた。しかし、現在のメディアには、対極的に「柔かいメディア」が登場している。

BLOGや2ちゃんねる、コミュニティでの噂話レベルのような、ニュースのソースとしては不適切な場合があっても、「柔らかいメディア」も時と場合によっ
ては、十分な情報ソースとして利用できる場合がある。むしろ、情報の精査をおこない、裏トリをしている「堅いメディア」との間に時間差や距離感があるため
に、事実のかけらや要素を反対に発見できる場合があるのではないだろうか?

タイムリーで噂レベルの「柔らかいメディア」とマスメディアの属する「堅いメディア」。双方の情報を読み取れる。メディアリテラシーが重要な時期に至って
いるのではないだろうか? すると「ロングテール」のしっぽ部分の柔らかいメディアが全体の世論を形成する時代もやってくるような気がする。

話題のホリエモンのLibedoor社長日記
(http://blog.livedoor.jp/takapon_ceo/)
のコメントはブログで公開されていても、あまり「堅いメディア」側で積極的に紹介されることはないようだ。反対に「柔らかいメディア」では自由に引用され
たり、トラックバックされる文化がある。「堅いメディア」も「柔らかいメディア」で議論されている部分に目をあててもいいのではないだろうか?

どの「堅いメディア」群も、ホリエモンの凋落論調でいっぱいだ。さらに、自民党バッシングのネタに強引にむすびつける場面もよく見かける。
それだけ、ホリエモンがメディアを活用したのだから、それだけの反発があるのもあたりまえだ。しかし、ヒューザーの社長の疑惑以上に関心が集まってきてしまうのは疑問かもしれない。

ボクもセグウェイの一般公道での走行により、「書類送検」されたことがあるが、結果としての交通違反が、まるで犯人扱いの報道であった。さらに警視庁の発
表の間違った社業で報道された。ボクにコメントをとればいいはずなのに…(罰金刑が確定したのもそれから半年後である)。逮捕歴も前科もついていないの
に、現在でも、そのようなイメージで見られたり紹介されたりする。小泉首相が国有地という「特別な公道」で走行しているのにもかかわらず…。しかし、柔ら
かいメディアは息が長い…。ブログに書き綴ったボクの文章は、「堅いメディア」より検索されることと結果としてなった。

警視庁の発表のまま、オウム返しに報道するのであれば、国家御用達メディアと名乗ったほうがいいだろう。国家権力にも打ち勝てるのが、メディアの強みだったのではないだろうか? 「報道被害者」の一人として主張したい。

ホリエモンのブログで、
「なぜかテレビ朝日のサンデープロジェクトの人が、私の携帯電話番号をどこからか入手してきて、突然、10回以上もテレビに電話で生出演しろと(放送で告
知しているからと)半ば脅迫めいた電話をかけてきました…。マスコミって何でもありなんですね…。いちいち反論するのも困るくらい捏造記事も相変わらず多
いですし…。疑いをかけられている(と明確にわかる強制捜査時の捜査令状、これはもらえないしコピーもとらせてもらえないので内容は100%
覚えていませんが)件につきましては私は身に覚えがないですし、報道されている件は誰がどこでどう調べたのかもわからないような代物ですので、なんともコ
メントのしようがありません。現状はこんな状態です(1月22日)」とコメントをしている。

そういえば、ボクのところにまでホリエモンの携帯番号を知りたいという電話が来るし、オンザエッヂ時代に、最初の買収案件であった「パイナップルサーバー
サービス」の事情や宮内取締役の当時の対応を質問されるが、あいにく、ボクはこの時、エッヂからの買収に反対しており、すでにこの会社の役員を後にしてい
たので、宮内さんとのミーティングには数回参加しただけだ。なので、買収に関しての最終の結果は知らない。しかし、買収される際に買収の評価額をできるだ
け高めておきたいというような企業活動は展開していたし、エッヂ(現ライブドア)の買収方針がキャッシュなのか株式等価交換なのか、株券売買のロックアウ
ト期間などによって、大きく買収時の額面は変化していく。 宮内さんの提示に対しても、悪い印象は特に受けなかった。

印象が悪くなるようなインタビューばかりをチョイスしているようにみえるのは、公正な報道といえるのだろうか?

このような「柔らかいメディア」を活用して、このような事象も伝えられるから、「堅いメディア」のステレオタイプな表現とは、多少違和感があって当然だろう。

1994年モルガンスタンレーによるメディアレポートによると、
(http://www.morganstanley.com/institutional/techresearch/pdfs/dw_syndication1004.pdf)
「ブロードキャスト」「ナロウキャスト」「ウルトラナロウキャスト」が説明されている。100万人以上のリーチを誇る「堅いメディア」としての「ブロード
キャスト」と1000人レベル以下の「ウルトラナロウキャスト」という「柔らかいメディア」が、まさにロングテールの図を描いているのだ。
「メディアのロングテール」においても、今までの電波マス媒体から、ネットを活用した「長いしっぽ側メディア」の方が、ブームにかかわらず、時間をかけてより深く論議を重ねることができるので、価値はこれから上がってくるのではないだろうか?

米国のテクノラティの調査でも有名blogのいくつかが「ブロードキャスト」「ナロウキャスト」並に進化しているが、反対にSNSのような、ロングテール
の「しっぽのしっぽ」のような友達コミュニティメディアのほうが、リアルな関係者の解説が読めるので、テレビを見ているよりも、真実味があるように感じる
のはボクだけであろうか?

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宮内亮治