エコノミスト2016/02/16日号 より
2015年01月発表 みずほ総合研究所資料
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/today/rt150127.pdf
世界の金利「水没マップ」
これは基本的に、国別・年限別の国債利回り、すなわち、イールドカーブ状況を示す。ここでは、マイナスになった(水没した)ゾーンを濃く示しており、さらに0%以上0.5%未満、0.5%以上1%未満、1%以上と徐々に色を薄くして示している。
こうした色の濃淡で示した図表は、リスク管理などで「ヒートマップ」として示されることが多いが、これはむしろ「フローズンマップ」であり、金利機能が喪失して「麻酔」がかかったような状態だ。
具体的には、スイスでは1月に中銀が極端なマイナス金利策をとったことで、14年ゾーンまで水没している。日本はおおむね5年前後までが、浮いたり沈んだりしている状況にある。欧州はドイツを中心に5年ゾーンまで水没していたが、1月22日にECBが国債購入を中心とした量的緩和策を決定したことで、水没する範囲がより広がった状況にある。
http://diamond.jp/articles/-/65794