Microsoftの表計算ソフトの『Excel』がデファクトスタンダードと闊歩しているが、無料で使えるGoogleの『Spreadsheet』がクラウドでのデータ活用としていろいろ便利に利用できることをお伝えしたい。なんといっても無料なのだ!
マイクロソフトの今日の株価…
=GOOGLEFINANCE(“NASDAQ:MSFT”,”price”)
アップルの今日の株価
=GOOGLEFINANCE(“NASDAQ:AAPL”,”price”)
マイクロソフトの今日の時価総額
=GOOGLEFINANCE(“NASDAQ:MSFT”,”marketcap”)
アップルの今日の時価総額
=GOOGLEFINANCE(“NASDAQ:AAPL”,”marketcap”)
しかも広告が表示されることもない…。広告表示されても良いと思うが…。
ファイナンス関数のサポートページ
https://support.google.com/docs/answer/3093281
Google Spreadsheetを開く…
https://www.google.com/intl/ja_jp/sheets/about/
新規でShreadsheetを作る
事例として一行目をコピペする!
=を追加して表計算に入力!
GOOGLEFINANCE(“NASDAQ:GOOG”, “price”, DATE(2014,1,1), DATE(2014,12,31), “DAILY”)
2014年の1年分の16時の株価が一瞬にて表記された。これはすごい!!!
あまりにも古すぎるので笑、
2021年の1月の株価に変えてみることに…。
GOOGLEFINANCE(銘柄, [属性], [開始日], [終了日|日数], [間隔])
構文の構成を見れば『変数』を変えるだけですむ。
=GOOGLEFINANCE(“NASDAQ:GOOG”, “price”, DATE(2021,1,1), DATE(2021,1,31), “DAILY”
あらら、一瞬にして株価が取得できる!
株価のシンボルを 『Google 』から 『AAPL (Apple)』に変えてみた…。
=GOOGLEFINANCE(“NASDAQ:AAPL”, “price”, DATE(2021,1,1), DATE(2021,1,31), “DAILY”
一瞬にして、Appleの2021年1月の株価へと変わる
これでいろんなことができることがわかる!
Spreadsheetにこのデータがくると、いろいろと加工しやすくなる…。
『A列B列』を選択して、『挿入』>『グラフ』>『カスタマイズ』>『背景色』を変化させてみた…これだけでグラフも一瞬にして完成
ウェブからデータを、『Python』でスクレイピングしてくるまでもなく、『関数』だけで、色々と活用できそうだ。
アイデアの数だけ、ファイナンスの数値を、スクレイピングできて加工できる。
しかも、公開まで可能だ。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1XHI_dWdjrp0yT_g_1t46sDj2BL4b_mQV21wnElqzVp0/edit?usp=sharing
Google Spreadsheetのファイナンス関数を制御できればいろんなことができそうだ。
Google Spreadsheet ファイナンス関数
https://support.google.com/docs/answer/3093281
ファイナンスの関数だけでもこんなにもある!
リアルタイム データの属性は、次のいずれかです。
"price" - リアルタイムの見積価格。最大 20 分まで遅延する場合があります。
"priceopen" - 当日の始値。
"high" - 当日の高値。
"low" - 当日の安値。
"volume" - 当日の取引量。
"marketcap" - 株式の時価総額。
"tradetime" - 最終取引の時刻。
"datadelay" - リアルタイム データの遅延度。
"volumeavg" - 1 日の平均取引量。
"pe" - 株価収益率。
"eps" - 1 株当たりの収益。
"high52" - 52 週高値。
"low52" - 52 週安値。
"change" - 前取引日の終値からの株価の変動。
"beta" - ベータ値。
"changepct" - 前取引日の終値からの株価の変動率。
"closeyest" - 前日の終値。
"shares" - 発行済み株式数。
"currency" - 証券の販売通過。通貨には取引可能な期間の設定がないため、この引数に対しては open、low、high、volume が返されません。
過去のデータの attribute は、次のいずれかです。
"open" - 指定した日付の始値。
"close" - 指定した日付の終値。
"high" - 指定した日付の高値。
"low" - 指定した日付の安値。
"volume" - 指定した日付の取引量。
"all" - 上記のすべて。
投資信託データの attribute は、次のいずれかです。
"closeyest" - 前日の終値。
"date" - 純資産価値が報告された日付。
"returnytd" - 年初からの収益。
"netassets" - 純資産。
"change" - 直近に報告された純資産価値と前回報告された純資産価値の変動。
"changepct" - 純資産価値の変動率。
"yieldpct" - 流通利回り(過去 12 か月の所得分布(株式配当や債権利息の支払いなど)と純資産価値の増分の和を前月の純資産価値の数値で割った値)。
"returnday" - 1 日の総収益。
"return1" - 1 週間の総収益。
"return4" - 4 週間の総収益。
"return13" - 13 週間の総収益。
"return52" - 52 週間(年間)の総収益。
"return156" - 156 週間(3 年間)の総収益。
"return260" - 260 週間(5 年間)の総収益。
"incomedividend" - 直近の現金分配額。
"incomedividenddate" - 直近の現金分配の日付。
"capitalgain" - 直近のキャピタルゲイン分配額。
"morningstarrating" - モーニングスターの「スター」評価。
"expenseratio" - ファンドの経費率。
開始日 - [省略可] - 過去のデータを取得する期間の開始日です。
開始日を指定し、終了日|日数を指定しない場合、1 日分のデータのみが返されます。
終了日|日数 - [省略可] - 過去のデータを取得する期間の終了日、またはデータを返す期間の開始日からの日数です。
間隔 - [省略可] - データの取得頻度を "DAILY"(毎日)か "WEEKLY"(毎週)で指定します。
間隔 には 1 または 7 も指定できます。その他の数値は指定できません。
他にも、関数リストがてんこ盛り!
Google Spreadsheet の関数リスト
https://support.google.com/docs/table/25273